0086笑いの番号

『0086笑いの番号』（原題：The Nude Bomb）は、1980年に公開されたアメリカ合衆国制作のスパイコメディ映画です。1965年から1970年にかけてNBCテレビで放映され人気を博したテレビシリーズ『それ行けスマート』を基に制作された劇場版作品であり、日本においては『それ行けスマート/0086笑いの番号』というタイトルでビデオがリリースされました。

本作は、秘密組織PITS（緊急戦略情報部）のエージェント86号、マックスウェル・スマートの活躍を描いています。スマートは、いつもどこか抜けているものの、持ち前の機転と勇敢さで数々の危機を乗り越える、おなじみのキャラクターです。

物語は、悪の組織ケイオスの新たなリーダー、サバージョが、世界中のあらゆる繊維製品を破壊する恐るべき新兵器「ヌード爆弾」の存在を公表する場面から始まります。サバージョは、この兵器を用いて世界中の人々を全裸にし、その混乱に乗じて服飾業界を掌握しようと企んでいました。

この危機に、スマートは美人エージェント36号、22号、そして頼りになるアシスタントのララビーと共に、ヌード爆弾の投下阻止という極秘任務に就きます。捜査を進める中で、スマートはサバージョの部下であるセバスチャーニという男の存在に辿り着き、彼の元妻イーディスを訪ねることに。

そこでスマートは、別の美人エージェントである34号の案内を受け、イーディスの家へと向かいます。しかし、スマートがイーディスと対面したその瞬間、サバージョの手下たちが乱入し、激しい格闘が勃発します。

スマートと仲間たちは、世界をヌード爆弾の恐怖から救うため、命懸けの戦いを繰り広げます。彼らは、数々の困難や奇想天外な状況を乗り越えながら、サバージョの野望を阻止しようと奮闘します。

本作には、ドン・アダムス演じるマックスウェル・スマートをはじめ、個性豊かなキャラクターたちが多数登場します。それぞれのキャラクターが、独特の個性とユーモラスなやり取りで物語を彩り、観客を笑いの渦に巻き込みます。

『0086笑いの番号』は、スリリングな展開と軽妙なユーモアが絶妙に融合した、痛快なスパイコメディとなっています。テレビシリーズ『それ行けスマート』ファンはもちろんのこと、スパイ映画やコメディ映画が好きな方にも、おすすめの1作です。

キャストは、マックスウェル・スマート役をドン・アダムス、34号役をシルビア・クリステル、セバスチャーニ役をヴィットリオ・ガスマン、そしてチーフ役をダナ・エルカーといった豪華な顔ぶれが揃っています。日本語吹替版では、小松政夫、小宮和枝、青野武、富田耕生といったベテラン声優陣が、それぞれのキャラクターに命を吹き込んでいます。

1988年3月13日には、テレビ朝日「日曜洋画劇場」にてテレビ放映され、多くの視聴者によって楽しまれました。現在でも、その軽快なストーリーと魅力的なキャラクターによって、多くのファンから愛され続けている作品です。様々な配信サービスでも視聴できる可能性があり、改めて本作の魅力に触れてみるのも良いかもしれません。

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