1位じゃなくっていいじゃない

「1位じゃなくっていいじゃない」

「1位じゃなくっていいじゃない」は、テレビ東京系列で2015年に放送されたバラエティ特番であり、SMAPのメンバーである稲垣吾郎と草彅剛が初めてMCを務めた番組です。この番組のテーマは「1位じゃないからこそ、素晴らしいことはたくさんある」というもので、さまざまなジャンルから選ばれた「1位じゃない人」を紹介しながら、彼らの輝く瞬間や活動を取り上げていきました。

概要と放送背景

当初、この番組は中居正広がMCを担当することが予定されていましたが、収録のスケジュールが合わなかったため、急遽稲垣と草彅が代役として選ばれました。彼らのMCとしてのコンビネーションは魅力的で、視聴者にとっても新たな発見を提供する内容となりました。番組は多彩なゲストを迎え、その中でも「1位じゃなくっていいじゃない委員会」として様々な意見や視点が紹介されました。

特別な悲しみ

特に記憶に残るのは、第1回のナレーションを担当した大塚周夫が収録後に急逝し、この番組が彼の遺作となってしまった点です。大塚は収録時、「ナレーションではなく芝居をしてやった」と語っており、その情熱は視聴者に届きました。番組終盤には、彼への追悼メッセージが流され、視聴者の間に深い感動が広がりました。さらに、彼の息子である大塚明夫との親子共演が実現したことも、この回を特別なものにしました。

放送内容と出演者

「1位じゃなくっていいじゃない」では、MCの稲垣吾郎と草彅剛のほか、多彩なゲストが登場しました。第1回には、関根勤、土田晃之、鶴久政治、藤波辰爾、大谷ノブ彦（ダイノジ）、岡田圭右（ますだおかだ）、酒井敏也、篠原信一、島崎和歌子、鈴木明子、峯岸みなみ（AKB48）、保田圭などが出演し、それぞれの特徴を活かしたトークが展開されました。第2回にも関根勤、土田晃之が再登場し、YOU、高橋真麻、ピース、前園真聖、カンニング竹山らが参加しました。

終息とその後

しかし、2016年以降はSMAP解散の影響により、この番組は放送されることはありませんでした。稲垣や草彅の担当する他の番組にも影響が及び、ファンにとっては一つの時代の終わりを感じさせる出来事となりました。

この特別番組は、単にランキングを競うことの重要性を問うだけでなく、1位ではない価値や魅力を再発見させる試みとして、視聴者に深いメッセージを残したことでしょう。

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