10チャンネル

スキマスイッチの原点とも言えるインディーズアルバム『10チャンネル』は、彼らが結成から約1年後に初めてスキマスイッチ名義で制作・発売した作品です。このアルバムには、後にシングルとしてリリースされたり、他のミュージシャンに提供されたりした楽曲の原型が多数収録されており、彼らの音楽性のルーツを垣間見ることができます。また、大橋卓弥がソロ時代に発表した楽曲もリアレンジされて収録されており、ファンにとっては非常に貴重な一枚と言えるでしょう。

収録曲について詳しく見ていきましょう。

水槽: 大橋卓弥のソロアルバム『休日』に収録されていた楽曲のリメイク。2006年には松たか子に提供されています。
passage: 2014年に20枚目のシングル「Ah Yeah!!」のライブバージョンとして収録されました。
君の話: デビュー後に発表された同名曲とは全く異なる楽曲です。
Let's: こちらも大橋卓弥のソロアルバム『休日』に収録されていた楽曲のリメイク。2005年にはソニンに「あすなろ銀河」というタイトルで提供されました。歌詞が一部変更されています。
電話キ: 常田真太郎が唯一ボーカルを担当している楽曲で、元のタイトルは「電話機」でした。2011年に14枚目のシングル「さいごのひ」に収録されています。リメイク版では大橋卓弥がボーカルを担当。
僕の青い自転車: 2014年に21枚目のシングル「パラボラヴァ」に収録。
五月風:
夕凪: 大橋卓弥ソロ時代のアルバム『休日』に収録されていた楽曲のリメイクであり、スキマスイッチ結成のきっかけとなった重要な楽曲です。2010年に13枚目のシングル「アイスクリーム シンドローム」に収録されました。
桜畳 (instrumental): 最初に制作されたインストゥルメンタル曲。
woodnote: 大橋卓弥のソロアルバム『休日』に収録されていた楽曲のリメイク。アレンジが大きく変更されており、唯一英語詞で構成されています。

『10チャンネル』は、スキマスイッチの初期衝動と、後の活躍を予感させる才能が詰まった作品と言えるでしょう。インディーズ時代ならではの粗削りなサウンドの中に、彼らの音楽的な個性が光っています。ファンはもちろん、彼らの音楽のルーツを探求したい人にとっても必聴のアルバムです。

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