12012

12012（イチニーゼロイチニ）

12012は、日本のヴィジュアル系ロックバンドで、2003年に結成されました。メンバーは全員本名で活動しており、音楽を通じて「人間の内面における狂気」という独自のテーマに向き合っています。彼らのバンド名「12012」は、ロサンゼルス市警の暗号で「犯人凶器所持」を意味するものであり、バンドのコンセプトに結びついています。特に興味深いのは、この名称が彼らの音楽や視覚表現にどのように影響を及ぼしているかという点です。

バンドの成り立ちとして、宮脇渉が中心となり、他のメンバーを集めて新たに結成することを決意しました。彼らはそれぞれ他のバンドで活動していた経験を持ち寄り、2003年の5月1日に正式に12012を結成しました。最初のライブは同年5月31日、初のシングル「depression sign」は7月28日にリリースされました。このシングルは限定1000枚での販売でした。

インディーズ時代を経て、彼らは2007年にメジャーデビューを果たしました。そして以降、様々な楽曲がアニメタイアップに起用され、その中でも『サイクロン』は特に有名です。しかも、彼らは全ての楽曲の作詞をヴォーカルの宮脇渉が手がけ、主に酒井洋明が作曲を担当しています。また、デビュー当初からインディーズ時代の楽曲は一つのストーリーとして繋がっており、「少年」を主人公にした心理的・外的世界の表現がなされています。

12012は、活動中にファンを「数子」「数男」と呼ぶユニークなコミュニティを形成しました。また、彼らは音楽における語り方を探求し続け、外に向かってメッセージを発信することを重視しています。

2009年には「SPRING TOUR 2009 HEADS UP!!」を開催し、ファイナル公演にはオープニングアクトとして「凶器所持」というバンドが登場しました。これは、12012のコピーバンドという設定でした。このようなイベントは、彼らの独特な世界観をファンと共有する良い機会となっています。

2014年には活動を一時休止し、その後2020年に須賀勇介を加えて6人体制での活動を再開しました。これまでの歴史の中で、彼らは常に進化し続け、新たな試みも行っています。彼らの音楽的な探求や、活動の背景にある思いは、今後も多くのファンの心を掴むことでしょう。

12012が持つ独自の感性、情熱、表現力は、これからも日本の音楽シーンにおいて重要な役割を果たすと期待されています。これからの活動にも目が離せません。

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