1492 コロンブス (アルバム)

アルバム「1492 コロンブス」について

「1492 コロンブス」（1492: Conquest of Paradise）は、1992年にリリースされたヴァンゲリスによるアルバムです。この作品は、リドリー・スコット監督の映画「1492 コロンブス」のオリジナル・サウンドトラックとして作成されました。これは、ヴァンゲリスが「ブレードランナー」以来10年ぶりに手掛けた、映画音楽の重要な作品でもあります。

概要

アルバムには、映画のテーマを効果的に表現した数多くの楽曲が収録されています。特にタイトル曲である「新大陸発見/コロンブスのテーマ」は、壮大で感動的なメロディが印象的です。アルバムは、映画の内容を踏まえた楽曲が多く、聞く人々にコロンブスの冒険と発見の物語を想起させるように作られています。また、このアルバムは、ヨーロッパにおいて「炎のランナー」以上のセールスを記録したことでも注目されています。

収録曲

アルバムには全12曲が収められており、各トラックは映画の重要なシーンを反映しています。以下に収録曲の一覧を示します：

1. オープニング - Opening (1:20)
2. 新大陸発見/コロンブスのテーマ - Conquest Of Paradise (4:47)
3. 修道院にて - Monastery Of La Rabida (3:37)
4. イザベルの市 - City Of Isabel (2:16)
5. 光と影 - Light And Shadow (3:46)
6. 評決 - Deliverance (3:28)
7. 西への航路 - West Across The Ocean Sea (2:52)
8. 永遠の国 - Eternity (1:59)
9. イスパニオラ - Hispanola (4:56)
10. モクシカと馬 - Moxica And The Horse (7:06)
11. 28度線 - Twenty Eighth Parallel (5:14)
12. ピンタ、ニーニャ、サンタ・マリア（永遠の国へ） - Pinta, Nina, Santa Maria (Intro Eternity) (13:20)

日本国内版では独自の titel が付与されていますが、各楽曲の内容やテーマは一貫して映画の背景に根ざしており、さまざまな感情を喚起させるものとなっています。特に「光と影」や「永遠の国」は、コロンブスの冒険の中での葛藤と希望を巧みに表現しています。

CDシングル

このサウンドトラックからはいくつかの曲を抜粋した12cmシングルも販売されており、欧州では複数のバージョンがリリースされました。ただし、日本国内盤は発売されていません。アルバム収録曲の中には、他の曲との境目があいまいに感じられる部分もありますが、CDシングルでは各トラックが明確に分かれて収録されています。

特に注目すべきは、CDシングルの(1)に収録されている2曲のオリジナル曲です。これらはアルバムには含まれていなかった曲なので、コレクターやファンにとって貴重なアイテムとなっています。これらのシングルも映画の情景を反映し、ヴァンゲリスの独特な音楽スタイルが色濃く表れています。

総じて「1492 コロンブス」は、映画と音楽が密接に結びついた素晴らしい作品であり、リスナーに深い感慨をもたらします。それぞれの曲は聴く人に異なる印象を与え、コロンブスの航海の旅を一緒に体験させてくれます。このアルバムは、ヴァンゲリスの音楽の魅力を再確認させてくれる作品であり、多くのファンに愛され続けています。

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