1766年の相撲

1766年の相撲界の動向

1766年（明和3年）の相撲界は、江戸、大阪、京都を中心に各地で興行が盛んに行われました。各場所の日程や開催場所について詳細に見ていきましょう。

各地の本場所

3月場所（江戸相撲）
興行場所: 芝神明社境内
日程: 5月2日（旧暦3月24日）より、晴天9日間

春の訪れとともに江戸では芝神明社を舞台に、9日間にわたる熱戦が繰り広げられました。当時の江戸の人々にとって、相撲は娯楽の中心であり、連日多くの観客で賑わったことでしょう。

5月場所（大阪相撲）
興行場所: 堀江
日程: 晴天10日間

大阪では堀江を興行場所として、10日間の興行が開催されました。この時期の大阪相撲は、上方ならではの独特な雰囲気で観客を魅了したと考えられます。

6月場所（京都相撲）
興行場所: 祇園北林

京都では、祇園北林で興行が行われました。古都の風情の中で行われる相撲は、江戸や大阪とはまた異なる趣があったことでしょう。

8月場所（大阪相撲）
興行場所: 難波新地
日程: 9月14日（旧暦8月11日）より興行

大阪では難波新地でも興行が行われました。旧暦8月11日から興行が始まり、秋の気配を感じる中での相撲興行は、観客にとって特別な時間だったでしょう。

8月場所（京都相撲）
興行場所: 二条河原

京都では二条河原でも相撲が行われました。鴨川のほとりでの相撲は、当時の人々に親しまれていたと考えられます。

10月場所（江戸相撲）
興行場所: 深川八幡社境内
日程: 11月17日（旧暦10月15日）より、晴天8日間

秋も深まる頃、江戸では深川八幡社境内を舞台に、8日間の興行が開催されました。晩秋の江戸の風物詩として、相撲は多くの人々に楽しまれたことでしょう。

その他の相撲興行

上記以外にも、大坂相撲では秋の勧進相撲が行われ、各地で相撲が人々の生活に深く根ざしていたことが伺えます。

まとめ

1766年は、各地で相撲興行が活発に行われた年でした。それぞれの場所で異なる特色を持ち、多くの観客を魅了しました。これらの記録は、当時の相撲文化を知る上で貴重な資料となっています。

参考文献

* 酒井忠正『日本相撲史 上巻』ベースボール・マガジン社、1956年6月1日。

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