1771年の相撲

1771年の相撲界は、江戸相撲と大坂相撲を中心に、各地で様々な興行が行われました。この年に行われた主な本場所について、詳細を以下にまとめます。

3月場所（江戸相撲）

興行場所: 深川三十三間堂境内
日程: 4月29日（旧暦3月15日）より、晴天の日を選んで8日間興行

この場所は、江戸の深川にある三十三間堂の境内で開催されました。当時の相撲は、天候に左右されることが多く、晴天の日を選んで興行が行われていました。8日間という興行期間は、当時の相撲の人気ぶりを物語っています。

5月場所（大坂相撲）

興行場所: 堀江
日程: 6月18日（旧暦5月6日）より10日間興行

大坂相撲は、堀江を舞台に開催されました。江戸相撲に比べて、2日間長い10日間の興行が行われたのが特徴です。このことから、大坂においても相撲が盛んであったことが伺えます。

8月場所（大坂相撲）

興行場所: 難波新地
日程: 9月21日（旧暦8月13日）より10日間興行

大坂相撲の二つ目の本場所は、難波新地で開催されました。こちらも10日間興行と、5月場所と同様に長期間にわたって行われました。当時の大坂では、相撲が人々の娯楽として定着していたことがわかります。

10月場所（江戸相撲）

興行場所: 深川八幡境内
日程: 11月28日（旧暦10月22日）より、晴天の日を選んで8日間興行

再び江戸に戻り、深川八幡の境内で10月場所が開催されました。3月場所と同様に、天候の良い日を選んで8日間の興行が行われました。江戸における相撲人気が、この場所からも伺えます。

その他

上記以外にも、京都相撲の本場所が8日間興行として行われました。1771年は、江戸、大坂、京都と、各地で相撲が盛んに行われた年であったと言えるでしょう。


これらの記録から、1771年の相撲界は、江戸と大坂を中心に活況を呈していたことが分かります。各場所の開催場所や日程、興行日数などから、当時の相撲人気や興行の様子を垣間見ることができます。当時の人々にとって、相撲は重要な娯楽の一つであり、各地で多くの観客を集めていたのでしょう。

また、相撲興行が天候に左右されていた点も注目されます。晴天の日を選んで興行が行われていたことから、当時の相撲興行が、自然環境に大きく影響されていたことが分かります。現代の相撲興行とは異なり、天候次第で興行が左右されていた点は、当時の相撲文化の特徴と言えるでしょう。

参考文献

* 酒井忠正『日本相撲史 上巻』ベースボール・マガジン社、1956年6月1日。

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