1775年の相撲

1775年の相撲界は、江戸、大坂、京都の各地域で本場所が開催され、それぞれ異なる特徴を持っていました。この年の相撲の動向を詳しく見ていきましょう。

3月場所（江戸相撲）

興行場所: 深川八幡宮境内
日程: 4月21日（旧暦3月22日）より晴天4日間興行（当初は8日間の予定）

この場所は、江戸の深川八幡宮境内で行われました。当初は8日間の興行が予定されていましたが、天候の影響で晴天4日間のみの開催となりました。当時の相撲興行は天候に左右されることが多く、予定通りに開催されないことも珍しくありませんでした。

7月場所（大坂相撲）

興行場所: 堀江
日程: 晴天10日間興行

大坂では、堀江を舞台に7月場所に晴天10日間興行が行われました。江戸の場所と異なり、こちらは予定通り10日間開催されています。大坂相撲は、江戸相撲とは異なる独自の文化を持っており、この時期の大坂の活気が感じられます。

8月場所（京都相撲）

興行場所: 二条川東
日程: 9月13日（旧暦8月19日）より10日間興行

京都では、二条川東で8月場所に10日間興行が行われました。京都の相撲は、その歴史と格式から、独特の雰囲気があったと推測されます。この場所も10日間、予定通り開催されています。

10月場所（江戸相撲）

興行場所: 深川八幡宮境内
日程: 11月9日（旧暦10月17日）より晴天9日間興行（番付上は8日間）

再び江戸に戻り、10月場所が深川八幡宮境内で行われました。この場所は晴天9日間開催されましたが、番付上は8日間として扱われています。このことから、当時の相撲興行の記録方法が現在とは異なっていたことが伺えます。

まとめ

1775年の相撲界は、江戸、大坂、京都の各地域で活発に興行が行われました。各場所の日程、場所、興行日数は、当時の相撲文化を理解する上で重要な要素です。この年の記録を通して、当時の人々の相撲への熱意を感じることができます。特に、天候に左右されやすい状況下で、興行を維持しようとする努力が見て取れます。

これらの情報は、酒井忠正氏の『日本相撲史 上巻』に基づいており、当時の相撲の様子を詳細に知る上で非常に貴重です。

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