1796年の相撲

1796年の相撲界の動向

1796年（寛政8年）は、江戸相撲と大坂相撲という二つの主要な相撲興行がそれぞれ活発に行われた年でした。この年の相撲界の動きを、具体的な興行内容とともに詳しく見ていきましょう。

江戸相撲

3月場所

興行場所: 本所回向院
日程: 4月10日（旧暦3月3日）より、晴天10日間

この場所は、江戸における春の相撲興行として、本所回向院で開催されました。当時の相撲は、天候に左右されることが多く、晴天が続くことを祈りながらの興行でした。回向院は、江戸相撲の主要な興行場所の一つであり、多くの観客で賑わいました。

10月場所

興行場所: 本所回向院
日程: 11月15日（旧暦10月16日）より、晴天10日間

秋の興行も同じく本所回向院で行われました。この時期は、気候も安定しており、相撲観戦に適した季節であったと考えられます。この場所も10日間、晴天に恵まれ、多くの相撲ファンが熱戦を繰り広げる力士たちの姿を見守りました。

大坂相撲

5月場所

興行場所: 難波新地
日程: 晴天10日間

大坂相撲は、難波新地を舞台に5月に開催されました。難波新地は、大坂における相撲興行の中心地であり、多くの人々が訪れました。大坂の相撲は、江戸の相撲とは異なる独自の文化を持ち、その独特の魅力で人々を魅了しました。この場所も、晴天に恵まれ、予定通り10日間の興行を終えました。

まとめ

1796年は、江戸と大坂でそれぞれ複数回の相撲興行が行われた活発な年でした。江戸相撲では、本所回向院が春と秋の興行の舞台となり、大坂相撲では、難波新地がその中心となりました。これらの興行は、いずれも晴天に恵まれ、多くの観客を集め、大いに賑わったことが伺えます。この年の相撲界は、江戸と大坂のそれぞれの文化を反映しながら、日本の伝統文化である相撲の発展に貢献しました。

参考資料

* 酒井忠正『日本相撲史 上巻』ベースボール・マガジン社、1956年6月1日。


この文献は、当時の相撲の歴史を研究する上で重要な資料であり、1796年の相撲界の状況を把握するための貴重な情報源となります。

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