18時開演〜TAKURO YOSHIDA LIVE at TOKYO INTERNATIONAL FORUM〜

18時開演〜TAKURO YOSHIDA LIVE at TOKYO INTERNATIONAL FORUM〜

『18時開演〜TAKURO YOSHIDA LIVE at TOKYO INTERNATIONAL FORUM〜』は、吉田拓郎によるライブアルバムで、2009年に発表されました。このアルバムは、彼の生涯最後の全国ツアー『Have A Nice Day LIVE 2009』の最終公演を記録したものです。公演は2009年7月4日に東京国際フォーラムで開催され、観客に向けて全力でパフォーマンスが行われました。この作品は、その模様をノーカットで収録しているため、吉田拓郎の音楽の魅力を余すことなく伝えています。

アルバムの特徴として、歌詞カードは収められていない点があります。これは、ライブの雰囲気を大切にしたいというコンセプトから来ているもので、その場での感動を直接体験することを重視した結果と言えます。観る者にとっては、視覚と聴覚のフィードバックを通じて、ライヴの臨場感を楽しむことができるでしょう。

収録曲について

Disc 1

まず、Disc 1にはオープニングとして「無題」が収められています。この楽曲は松本隆が作詞を手がけたもので、吉田拓郎の演奏が始まると観客の期待が高まります。続いて収録されている「加川良の手紙」や「ウィンブルドンの夢」などは、ライブならではのMCも交えながら、観客との距離を感じさせない演出が特徴です。

また、「白夜」や「明日の前に」など、自身の心情を深く掘り下げた歌詞が印象に残ります。さらに、「いつもチンチンに冷えたコーラがそこにあった」という楽曲は、リスナーに親しみやすいユーモアをもたらしてくれます。

Disc 2

Disc 2では「伽草子」や「俺を許してくれ」などがラインナップされており、根強いファンの心に響く作品が続きます。特に、「流星」や「ひらひら」のパフォーマンスは、さながら短編小説のように聴く者を物語の中に引き込みます。

Disc 3

そして、Disc 3では「春だったね」や「ガンバラナイけどいいでしょう」といった楽曲が収められ、ファンにとっての特別な思い出を甦らせる内容になっています。また、エンコアとして「早送りのビデオ」や「とんとご無沙汰」なども収録されており、ライブのフィナーレを飾る際の熱狂が感じられます。

演奏者について

アルバムには、吉田拓郎本人をはじめ、数々の優れたミュージシャンが参加しています。ボーカルとギターを担当する吉田拓郎の他、コンサートマスターの瀬尾一三や、ドラマーの島村英二、ベーシストの松原秀樹といった面々がサポートし、演奏は非常にクオリティの高いものとなっています。特に、キーボードにはエルトン永田や小林信吾が名を連ね、全体の音楽的な厚みが増しています。

結論

『18時開演〜TAKURO YOSHIDA LIVE at TOKYO INTERNATIONAL FORUM〜』は、ライブアルバムとして単なる音源以上の体験を提供してくれる作品です。吉田拓郎がいかに観客とコミュニケーションを取り、彼の音楽がどれほど多くの人々に愛されているかが感じられる一枚です。聴くことで、その時々の情熱や思いを共に体感できる貴重なアルバムとなっています。これぞ、音楽で繋がる証。その魅力にぜひ触れてみてください。

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