1803年の相撲

1803年の相撲界の動向

1803年（享和3年）の相撲界では、江戸、大坂、京都でそれぞれ興行が開催されました。各場所の開催場所、日程、そして当時の社会情勢が相撲興行に与えた影響について詳しく見ていきましょう。

江戸相撲

3月場所

興行場所: 朝倉御蔵前八幡宮社内
日程: 旧暦5月6日（新暦6月24日）より晴天10日間

この場所は、当初10日間の興行が予定されていましたが、麻疹（はしか）の流行により7日目で打ち切りとなりました。当時の疫病の流行が、興行にも大きな影響を与えていたことが伺えます。

10月場所

興行場所: 本所回向院
日程: 旧暦10月20日（新暦12月3日）より晴天10日間

この場所は、予定通り10日間の興行が行われました。冬の訪れとともに、江戸の相撲ファンを熱狂させたことでしょう。

大坂相撲

7月場所

興行場所: 南堀江
日程: 旧暦7月28日（新暦9月13日）より興行

この場所は、夏の終わりに開催され、大坂の相撲ファンを楽しませました。詳細な興行日数は不明ですが、この時期に相撲が盛んに行われていたことがわかります。

京都相撲

8月場所

興行場所: 二条川東
日程: 旧暦8月12日（新暦9月27日）より興行

京都では、秋の初めに相撲興行が開催されました。二条川東という場所で開催されたこの場所は、京都の人々にとって秋の楽しみの一つであったと考えられます。

まとめ

1803年の相撲界は、江戸、大坂、京都でそれぞれ特徴的な興行が行われました。特に江戸では、麻疹の流行により興行が打ち切りになるなど、社会情勢が相撲に影響を与える様子が伺えます。各場所の開催場所や日程は、当時の相撲文化を知る上で貴重な情報です。これらの記録は、当時の人々の生活や娯楽、そして相撲という文化の歴史を今に伝える重要な資料となっています。

参考資料

* 酒井忠正『日本相撲史 上巻』ベースボール・マガジン社、1956年6月1日。

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