1806年の相撲

1806年の相撲界の動向

1806年（文化3年）は、相撲界にとって激動の年となりました。この年、相撲界は江戸と大坂を中心に興行が行われていましたが、特に江戸では大きな出来事が起こりました。

文化の大火と相撲への影響

1806年4月22日（旧暦3月4日）に発生した文化の大火は、江戸の街を焼き尽くす大災害となりました。この大火は、相撲界にも大きな影響を与え、当時開催中だった2月場所（江戸相撲）は、わずか5日目で打ち切りとなる事態に見舞われました。

各地の興行

このような状況下でも、相撲興行は各地で行われました。

江戸相撲

2月場所
場所：山王御旅所茅場町薬師境内
期間：3月31日（旧2月12日）より晴天10日間
備考：文化の大火により5日目で打ち切り
10月場所
場所：本所回向院
期間：12月1日（旧10月22日）より晴天10日間


大坂相撲

5月場所
場所：南堀江
9月場所
場所：難波新地

まとめ

1806年は、江戸相撲が文化の大火によって中断を余儀なくされた一方で、大坂相撲が2度の興行を行うなど、地域によって異なる状況が見られました。この年は、相撲界が災害という困難に直面しながらも、その文化を維持しようとした年として、歴史に刻まれています。

参考文献

酒井忠正『日本相撲史 上巻』ベースボール・マガジン社、1956年6月1日。

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