1812年の相撲

1812年の相撲

1812年（文化9年）の相撲界では、江戸、大坂、京都で複数の興行が開催され、それぞれに特徴がありました。以下に、各場所の詳細をまとめます。

4月場所（江戸相撲）

興行場所: 深川元町神明宮社内
日程: 5月29日（旧4月19日）より晴天10日間
概要: 江戸相撲の4月場所は、深川元町神明宮の境内で開催されました。しかし、興行は10日間を予定していたものの、5日目で打ち切りとなりました。詳細な理由は不明ですが、天候不順やその他の事情が影響した可能性があります。

5月場所（大坂相撲）

興行場所: 難波新地
日程: 不明
概要: 大坂相撲の5月場所は、難波新地で開催されました。具体的な日程に関する記述はありませんが、この時期に大坂で興行が行われたことが記録されています。

7月場所（京都相撲）

興行場所: 二条川東
日程: 晴天10日間
概要: 京都相撲の7月場所は、二条川東で開催されました。この場所は、晴天に恵まれ、予定通り10日間の興行が行われました。京都における相撲の盛り上がりを示す記録と言えるでしょう。

9月場所（大坂相撲）

興行場所: 難波新地
日程: 不明
概要: 大坂相撲では、9月にも難波新地で興行が開催されました。5月場所と同様に、詳細な日程は不明ですが、この時期にも大坂で相撲が盛んに行われていたことがわかります。

11月場所（江戸相撲）

興行場所: 本所回向院
日程: 12月12日（旧11月9日）より晴天10日間
概要: 江戸相撲の11月場所は、本所回向院で開催されました。12月12日から10日間、晴天に恵まれ、予定通り興行が行われました。年末の時期にも関わらず、多くの相撲ファンが訪れたと考えられます。

まとめ

1812年の相撲界は、江戸、大坂、京都でそれぞれ特徴のある興行が開催された年でした。江戸相撲では、深川元町神明宮と本所回向院で、大坂相撲は難波新地で、京都相撲は二条川東で興行が行われ、それぞれの地域で相撲が楽しまれていました。場所によっては、打ち切りになったり、日程が不明な部分もありますが、当時の相撲文化の一端を垣間見ることができます。

参考資料

酒井忠正『日本相撲史 上巻』ベースボール・マガジン社、1956年6月1日。

もう一度検索