1822年の相撲

1822年の相撲界について

1822年（文政5年）の相撲界は、江戸相撲と大坂相撲という二つの主要な勢力によって展開されていました。この年に行われた興行を中心に、当時の相撲界の様子を詳細に見ていきましょう。

江戸相撲

江戸相撲は、現在の東京で行われていた相撲興行です。1822年には、以下の2回の興行が確認されています。

1月場所

興行場所: 本所回向院
日程: 1月25日（旧暦1月3日）より晴天10日間

1月場所は、本所回向院という場所で開催されました。この場所は、江戸相撲の重要な興行場所の一つでした。旧暦の1月3日から10日間、晴天が続くことを条件に興行が行われたことが記録されています。

10月場所

興行場所: 本所回向院
日程: 12月7日（旧暦10月24日）より晴天10日間

10月場所も、1月場所と同じく本所回向院で開催されました。12月7日（旧暦10月24日）から、こちらも晴天10日間という条件で興行が行われました。このことから、当時の相撲興行が天候に大きく左右されていたことがわかります。

大坂相撲

大坂相撲は、現在の大阪で行われていた相撲興行です。1822年には、以下の1回の興行が確認されています。

6月場所

興行場所: 難波新地

6月場所は、難波新地という場所で開催されました。難波新地は、大坂相撲の主要な興行場所の一つでした。具体的な日程は不明ですが、この時期に大坂で相撲興行が行われたことがわかります。

まとめ

1822年の相撲界は、江戸と大坂でそれぞれ独自の興行を展開していました。江戸相撲は本所回向院を舞台に、1月と10月にそれぞれ10日間の興行を開催しました。一方、大坂相撲は難波新地で6月場所に興行を行いました。これらの記録から、当時の相撲が地域社会において重要な娯楽であり、経済活動の一環でもあったことが伺えます。また、興行が天候に左右されるなど、現代とは異なる状況下で行われていたことも特徴的です。

参考文献

酒井忠正『日本相撲史 上巻』ベースボール・マガジン社、1956年6月1日。

もう一度検索