1833年の相撲

1833年（天保4年）の相撲界は、江戸、大坂、京都の三都を中心に各地で興行が開催され、賑わいを見せました。この年の相撲界の動向を、場所ごとの詳細な情報とともに見ていきましょう。

興行場所: 茅場町薬師境内
日程: 4月2日（旧暦2月13日）より、晴天10日間

江戸では、春先に茅場町薬師境内を舞台に2月場所が開催されました。10日間という興行期間は、当時の相撲の人気を物語っています。

興行場所: 本所回向院
日程: 12月23日（旧暦11月13日）より、晴天10日間

年末には、本所回向院で10月場所が開催されました。こちらも10日間と、江戸の相撲人気を支える興行期間となっています。

興行場所: 難波新地
日程: 9月20日（旧暦8月7日）より、晴天10日間

大坂では、夏に難波新地で8月場所が開催されました。この時期の相撲興行は、大阪の夏の風物詩として親しまれていたことでしょう。

興行場所: 二条川東
日程: 晴天10日間

京都では、同じく夏に二条川東で8月場所が開催されました。都での相撲興行は、江戸や大坂とはまた異なる雰囲気で楽しまれていたと考えられます。

1833年の相撲界は、江戸、大坂、京都の三都でそれぞれ特徴のある興行が行われ、各地の相撲ファンを魅了しました。各場所とも10日間の興行期間が設けられており、当時の相撲人気の高さが伺えます。この記録は、当時の相撲文化を知る上で重要な資料と言えるでしょう。

* 酒井忠正『日本相撲史上巻』ベースボール・マガジン社、1956年6月1日。

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