1846年の相撲

1846年の相撲界

1846年（弘化3年）の相撲界における主な出来事をまとめました。この年は、江戸、大坂、名古屋の三都市で相撲興行が開催され、それぞれに異なる特徴が見られました。

江戸相撲

3月場所は、本所回向院にて開催されました。旧暦3月18日から10日間、晴天に恵まれ、予定通り興行が行われました。当時の江戸相撲は、多くの観客を集め、庶民の娯楽として定着していました。回向院は、江戸相撲の中心的な興行場所であり、この場所での興行は、相撲界全体の動向を左右する重要なものでした。

大坂相撲

6月場所は、日本橋御蔵前にて開催されました。こちらも晴天に恵まれ、10日間の興行が予定されていましたが、台風の影響により市中に大きな被害が出たため、8日目で打ち切りとなりました。この出来事は、当時の天候が興行に大きな影響を与えていたことを示しています。また、自然災害によって、興行が中断されることは、相撲界だけでなく、社会全体に影響を与える出来事でした。

名古屋相撲

10月場所は、大乗院境内にて開催されました。こちらも晴天に恵まれ、10日間の興行が予定されていましたが、8日目で打ち上げとなりました。詳細な理由は不明ですが、興行日数の短縮は、当時の相撲興行の難しさを示唆しています。大乗院境内は、名古屋における相撲の重要な興行場所であり、地域住民の娯楽として親しまれていました。

まとめ

1846年の相撲界は、各都市での興行が開催され、それぞれの特徴が見られました。江戸相撲では、回向院での興行が安定して行われた一方、大坂相撲では台風による打ち切り、名古屋相撲では興行期間の短縮など、様々な出来事がありました。これらの出来事は、当時の社会情勢や自然環境が、相撲興行に大きな影響を与えていたことを示しています。

参考文献

* 酒井忠正『日本相撲史 上巻』ベースボール・マガジン社、1956年6月1日。

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