1852年の相撲

1852年の相撲界の動向

1852年（嘉永5年）の相撲界における主な出来事を以下に詳述します。この年は、江戸相撲と大坂相撲を中心に、各地で興行が行われました。

興行

江戸相撲

2月場所
場所：本所回向院
興行日数：晴天10日間

2月場所は、江戸相撲において重要な興行の一つでした。本所回向院を舞台に、力士たちが熱戦を繰り広げました。10日間という期間、晴天に恵まれ、多くの観客が訪れたと推測されます。

11月場所
場所：本所回向院
興行日数：晴天10日間

11月にも再び本所回向院で興行が行われました。こちらも2月場所と同様に、晴天に恵まれた10日間の興行となりました。年間を通して複数回、同じ場所で興行が開催されるのは、当時の相撲人気の高さを物語っています。

大坂相撲

5月場所
場所：天満砂原屋敷

大坂では5月に天満砂原屋敷で興行が行われました。江戸相撲とは異なる力士たちが、大坂の地でその技を競い合いました。

奉納相撲

11月26日（嘉永5年10月15日） - 乙亥大相撲

11月26日には、乙亥大相撲という奉納相撲が開催されました。これは、特定の神社や寺院に奉納する目的で行われる相撲であり、通常の興行とは異なる趣がありました。乙亥大相撲の詳しい内容については、今後の研究が待たれるところです。

まとめ

1852年は、江戸と大坂を中心に相撲興行が活発に行われた年でした。江戸では本所回向院が主要な興行場所となり、2月と11月にそれぞれ10日間の興行が行われました。大坂では5月に天満砂原屋敷で興行が行われ、各地の力士たちがそれぞれの舞台で活躍しました。また、乙亥大相撲のような奉納相撲も行われ、相撲が単なる娯楽だけでなく、神事としても重要な役割を果たしていたことが伺えます。

この年の相撲界の出来事を振り返ることで、当時の文化や社会情勢をより深く理解する一助となるでしょう。

参考文献

酒井忠正『日本相撲史 上巻』ベースボール・マガジン社、1956年6月1日。

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