1855年の相撲

1855年の相撲界の動向

1855年（安政2年）の相撲界は、江戸相撲と大坂相撲を中心に様々な出来事がありました。この年の相撲界の様子を詳細に見ていきましょう。

2月場所（江戸相撲）

2月には、江戸相撲の本場所が本所回向院で開催される予定でした。晴天に恵まれ、10日間の興行が予定されていましたが、番付発表後、回向院で火災が発生し、残念ながらこの場所は中止となってしまいました。この火災は、当時の江戸の相撲興行に大きな影響を与えました。

6月場所（大坂相撲）

6月には、大坂相撲が北堀江で開催されました。この時期には、大坂の相撲興行は順調に行われたようです。しかし、この年の後半には、江戸で安政江戸地震が発生し、その影響で江戸での冬場所の興行は中止を余儀なくされました。

安政江戸地震の影響

安政江戸地震は、江戸の社会全体に大きな影響を与えましたが、相撲界も例外ではありませんでした。地震の影響で、予定されていた江戸の冬場所は中止となり、相撲興行のスケジュールが大きく狂うこととなりました。この年の相撲界は、火災や地震といった自然災害に翻弄された一年だったと言えるでしょう。

まとめ

1855年の相撲界は、江戸と大坂でそれぞれ異なる状況を経験しました。江戸相撲では、2月場所が火災で中止となり、冬場所は地震の影響で中止となるなど、不運が続きました。一方、大坂相撲は6月場所に興行が行われましたが、全体的には自然災害の影響が大きかった年でした。この年の出来事は、当時の相撲興行がいかに自然災害に左右されやすかったかを物語っています。



参考文献

* 酒井忠正『日本相撲史 上巻』ベースボール・マガジン社、1956年6月1日。

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