1869年の相撲

1869年の相撲界の動向

1869年（明治2年）は、相撲界において様々な動きが見られた年でした。この年、東京相撲と大阪相撲を中心に、各地で興行が開催されました。以下に、各場所の詳細を記します。

11月場所（東京相撲）

開催場所: 本所回向院
日程: 1月2日（旧暦11月20日）より、晴天10日間

この場所は、東京相撲の主要な興行の一つとして、本所回向院で開催されました。新暦の1月2日に開催されたことから、年末年始の興行として賑わったと考えられます。晴天に恵まれた10日間、多くの相撲ファンが熱戦を見守ったことでしょう。

3月場所（大阪相撲）

開催場所: 難波新地

大阪相撲の3月場所は、難波新地で開催されました。当時の大阪における相撲の人気を物語るように、多くの観客が訪れたと推測されます。

4月場所（東京相撲）

開催場所: 本所回向院

東京相撲は、4月にも本所回向院で興行を開催しました。この場所も多くの相撲ファンに注目され、力士たちの熱い戦いが繰り広げられたことでしょう。

5月場所（東京相撲）

開催場所: 本所回向院
日程: 5月16日（旧暦4月5日）より、晴天10日間

5月にも東京相撲が開催され、同じく本所回向院が会場となりました。旧暦の4月5日から10日間、晴天に恵まれ、多くの観客が訪れたと考えられます。春の陽気の中で、力士たちの熱い取り組みが繰り広げられたでしょう。

8月場所（大阪相撲）

開催場所: 難波新地

大阪相撲は、8月にも難波新地で興行を行いました。夏場の開催にもかかわらず、相撲ファンは熱心に観戦に訪れたことでしょう。

9月場所（京都大阪合同相撲）

開催場所: 錦天神境内

9月には、京都と大阪の合同相撲が錦天神境内で行われました。この合同興行は、東西の相撲文化が交流する場となり、多くの相撲ファンにとって見逃せない機会だったと言えるでしょう。

11月場所（東京相撲）

開催場所: 本所回向院
日程: 晴天10日間

11月にも東京相撲が本所回向院で開催されました。秋の深まりとともに、相撲ファンはこの年の締めくくりとなる興行に注目しました。晴天に恵まれた10日間、多くの観客が相撲を楽しんだことでしょう。

まとめ

1869年は、東京と大阪を中心に、複数の相撲興行が開催された年でした。本所回向院や難波新地といった馴染みのある場所で、定期的に興行が行われていたことがわかります。また、京都大阪合同相撲のように、地域間の交流が見られたのもこの年の特徴です。これらの興行を通じて、相撲は多くの人々に愛され、当時の人々の生活に深く根付いていたことが伺えます。


参考文献
* 酒井忠正『日本相撲史 中巻』ベースボール・マガジン社、1964年6月1日

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