1904年、
アメリカ合衆国ミズーリ州セントルイスで開催されたオリンピックに、
オーストラリアは小規模ながら選手団を派遣しました。本記事では、その参加状況と競技結果について詳細に解説します。
選手団の概要
オーストラリア選手団は、コーリー・ガードナーとレスリー・マクファーソンの2名のみで構成され、いずれも陸上競技に出場しました。しかし、その結果は必ずしも輝かしいものではありませんでした。
コーリー・ガードナー:110mハードルでは6位入賞を果たしましたが、走り幅跳びでは9位に終わりました。
レスリー・マクファーソン:110mハードル、400mハードル、走り幅跳びの3種目にエントリーしたものの、残念ながら全て開始前に棄権という結果となりました。
フランシス・ゲイリーの存在
今大会で注目すべきは、
オーストラリア出身でありながらアメリカに移住したフランシス・ゲイリーの活躍です。彼は競泳競技において目覚ましい成績を収めました。
220ヤード自由形:銀メダル
440ヤード自由形:銀メダル
880ヤード自由形:銀メダル
1マイル自由形:銅メダル
メダルの国籍問題
当初、
国際オリンピック委員会の公式記録では、フランシス・ゲイリーはアメリカ人として扱われ、獲得したメダルもアメリカのものとして記録されていました。しかし、後に彼の出身国である
オーストラリアにメダルの国籍が修正されるという異例の事態が発生しました。この修正は、
オーストラリアのオリンピック史において重要な出来事として記録されています。
まとめ
1904年セントルイスオリンピックにおける
オーストラリア選手団は、参加人数こそ少なかったものの、フランシス・ゲイリーのメダル国籍問題という特筆すべき出来事がありました。この大会は、
オーストラリアのオリンピック史における一章として、記憶されるべきでしょう。
出典
国際オリンピック委員会 St Louis 1904 Summer Olympics - results & video highlights
外部リンク
1904年セントルイスオリンピックのオーストラリア選手団 - Sports-Reference.com (Olympics) のアーカイブ (英語)
*
1904年セントルイスオリンピックのオーストラリア選手団 - Olympedia(英語)