1924年の宝塚歌劇公演一覧

1924年の宝塚歌劇公演一覧

1924年は、宝塚歌劇にとって特別な年であり、多様な作品が上演されました。この年の公演は、特に花組や月組、雪組が活躍し、多くの名作が観客の前に披露されました。ここでは、各組ごとの公演内容とその詳細を紹介します。

宝塚公演

花組

• - 1月1日 - 1月31日 　宝塚中劇場

- 『笛が鳴る』（作者：坪内士行）
- 『古桺の歎き』（作者：坪内士行）
- 『マルタ』（作者：塚田左一）
- 『羅生門』（作者：久松一聲）
- 『リーラ號の難破』（作者：ルジンスキー）

初春にふさわしい華やかな作品が揃い、観客を魅了しました。

月組

• - 3月2日 - 3月31日 宝塚中劇場

- 『燈臺守の娘』（作者：森呑角）
- 『褒姒』（作者：麹町富士男）
- 『政岡の局』（作者：池田畑雄）
- 『火とり蟲』（作者：楳茂都陸平）
- 『月下氷人』（作者：岸田辰彌）

特に、月組の作品はストーリー性が強く、感動を呼ぶものが多かったです。

花組

• - 4月1日 - 4月15日 宝塚小劇場

- 『七色鳥』（作者：白井鐡造）
- 『山の悲劇』（作者：岸田辰彌）
- 『大原車』（作者：久松一聲）
- 『能因法師』（作者：山下凉草・改作）

これらの作品は小劇場ならではの親密感があり、お客様との距離が近い印象を与えました。

月組

• - 4月15日 - 4月30日 宝塚小劇場

- （花組・小劇場公演と同じ）

花組

• - 5月1日 - 5月21日 宝塚中劇場

- 『昔噺帝釋天』（作者：小野晴通）
- 『王者の劍』（作者：岸田辰彌）
- 『諧謔』（作者：楳茂都陸平）
- 『中山寺縁起』（作者：久松一聲）
- 『學生通辯』（作者：大関柊郞）

歌と踊りを交えたこれらの作品は、観客に笑いや感動を提供しました。

雪組

• - 7月1日 - 7月18日 宝塚中劇場

- 『音樂の力』（作者：白井鐡造）
- 『扇供養』（作者：小野晴通）
- 『さゞなみ』（作者：楳茂都陸平）
- 『屋守の少將』（作者：久松一聲）
- 『ほんもの』（作者：岸田辰彌）

雪組の公演も高評価を受け、独自の魅力を結集した作品たちが輝いていました。

月・花組　宝塚大劇場杮落とし公演

• - 7月19日 - 9月2日 宝塚大劇場

- 『カチカチ山』（作者：楳茂都陸平）
- 『女郎蜘蛛』（作者：坪内士行）
- 『アミノオの功績』（作者：杉村すえ子）
- 『身替音頭』（作者：久松一聲）
- 『小さき夢』（作者：岸田辰彌）

演目の多様性と、それに伴う演出の巧さが印象に残ります。

月組

• - 10月1日 - 10月21日 宝塚大劇場

- 『正ちやんの冒險』（作者：星朝風）
- 『葛の葉』（作者：堀正旗）
- 『フルスピード』（作者：坪内士行）
- 『お夏笠物狂』（作者：久松一聲）
- 『ジプシーライフ』（作者：ルジンスキー）

月組の公演はエネルギーに満ちあふれ、多くのファンの支持を得ました。

花・雪組

• - 11月1日 - 11月30日 宝塚大劇場

- 『佐保姫』（作者：小野晴通）
- 『鼎法師』（作者：楳茂都陸平）
- 『眼』（作者：岸田辰彌）
- 『瓢明神繪卷』（作者：久松一聲）
- 『エミリーの嘆き』（作者：白井鐡造）

他地域での公演

宝塚以外の地域でも、多くの公演が行われました。

• - 2月2日 和歌山

- 月組

• - 2月9日 京都市公会堂

- 火取虫（作者：楳茂都陸平）
- 川霧（作者：坪内士行）
- カヴァレリア・ルスチカーナ

その後も大阪、名古屋、神戸などで様々な演目が披露され、宝塚歌劇の魅力が全国へと広がりました。

参考文献

本記事の公演情報は、宝塚歌劇90年史『すみれ花歳月を重ねて』に基づいています。

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