1935年の宝塚歌劇公演一覧

1935年の宝塚歌劇公演一覧

1935年は宝塚歌劇団にとって多くの公演が行われ、様々な作品が観客を魅了した年でした。この年の公演は宝塚大劇場や東京宝塚劇場を中心に多数開催され、具体的には雪組、月組、花組、星組の順に演目が展開されました。以下に、具体的な公演を月ごとに整理していきます。

宝塚大劇場の公演

雪組

• - 1月1日 - 1月24日: 『戀慕流し』 （久松一聲）、『浮む瀨の盃』 （楳茂都陸平）、『メルヘンランド』 （中西武夫）

- 残念ながら1月25日に宝塚大劇場で工事火災が発生し、復旧工事が始まりました。

月組

• - 2月1日 - 2月9日: 『枕物狂』 （久松一聲）、『薔薇の精』 （楳茂都陸平）、『四人の歩哨』 （岸田辰彌）、『髑髏尼』 （小野晴通）、『美しき千萬長者』 （白井鐵造）

- 2月10日 - 2月28日に同じ公演が繰り返されましたが、新たに『俺はナポレオンではない』 （坪井正直）が追加されています。

花組

• - 3月1日 - 3月31日: この月は、強烈な作品が並びました。作品には『起居舞』 （楳茂都陸平）、『レッド・ポニイ』 （加藤忠松）、『長谷雄双紙』 （久松一聲）、『ジョコンダ姫の扇』 （小笠原喜美子 作、白井鐵造 演出）がありました。

星組

• - 4月1日 - 4月30日: スケジュールが再開され、再建を果たした宝塚大劇場での公演が続きました。目立った作品としては『寶三番叟』 （久松一聲、水田茂 演出）、『心の灯』 （白井鐵造）、『春のをどり<流線美>』 （楳茂都陸平）などがありました。

東京宝塚劇場の公演

花組

• - 1月1日 - 1月29日: 『軍艦旗に栄光あれ』 （酒井慶三 作、吉富一郎 演出）、『小鍛冶』 （久松一聲）、『野すみれ』 （白井鐵造）など、多彩な演目が上演されました。

月組

• - 3月27日 - 4月29日: 興味深いラインナップとして、『俺はナポレオンではない』 （坪井正直）、『髑髏尼』 （小野晴通）、『美しき千萬長者』 （白井鐵造）が公演されました。

その他の公演

名古屋や横浜、そして大阪など、宝塚・東京以外の都市でも公演が行われ、多くの地方の観客にも宝塚歌劇の魅力が届けられたことが分かります。具体的には、名古屋公会堂での花組（2月）や、京都宝塚劇場での花組（10月）などが挙げられます。

宝塚歌劇団の90年の歴史において、1935年は色彩豊かさと多様性を感じさせる激動の年だったということが言えるでしょう。観客は様々なジャンルの魅力的な物語を楽しみ、演者たちの熱演に魅了されたことでしょう。このように、宝塚歌劇団は常に新しい挑戦を続け、成長を遂げてきたのです。

もう一度検索