1943年のNFLドラフト

1943年のNFLドラフト

1943年のNFLドラフトは、1943年4月8日にシカゴのパーマーハウスホテルで開催された、第8回目のNFLドラフトです。

ドラフトの概要

第二次世界大戦の影響が色濃く残る中、選手不足を背景とした異例の状況下で行われたドラフトでした。全体で32巡まで指名が行われましたが、2巡と4巡は5チームのみに指名権が与えられるという変則的なものでした。

主な指名選手

フランク・シンクウィッチ (ジョージア大学)：ドラフト全体1位指名。ハイズマン賞受賞者であり、AP通信が行ったナンバーワンアスリートでテッド・ウィリアムズを抑えて1位となりました。
マイク・ホロバック、ハーベイ・ジョンソン、ドン・マカファーティ、バスター・ラムジー：この年のドラフトで指名された選手の中から、後にNFLチームのヘッドコーチとなる人物が複数名輩出されました。
デイブ・シュライナー：2巡で指名。アメリカ海兵隊に入隊し、グアムの戦い、沖縄戦に参加。1945年5月21日に戦死しました。
アル・ウィスタート：5巡で指名。NFLの1940年代オールディケイドチームに選出される活躍を見せました。
レス・ホーバス：6巡で指名。大学卒業後に戦時中の選手不足からフットボールチームに復帰。1944年のハイズマン賞を受賞しました。
スタン・モールディン：7巡でシカゴ・カージナルスに指名。1948年のフィラデルフィア・イーグルス戦後に心臓発作で亡くなりました。彼の背番号77番は、カージナルスの永久欠番となっています。

特記事項

* この年のドラフトで指名された選手の中に、プロフットボール殿堂入りを果たした選手はいません。


この年のドラフトは、戦時下という特殊な状況が色濃く反映されたものであり、選手たちのその後の人生も、戦争の影響を大きく受けたものとなりました。

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