1959年の阪急ブレーブス

1959年の阪急ブレーブスの振り返り

1959年の阪急ブレーブスは、藤本定義監督の3年目にあたるシーズンでした。これまでは好成績を収めていたチームでしたが、今回のシーズンは予想外の展開となりました。シーズンの途中、藤本監督が辞任し、後半戦からは戸倉勝城監督が指揮を執ることになりました。このシーズンは藤本監督にとっては最後の年となり、また戸倉監督にとっては初の指揮を執る年でもあり、特別な意味を持つものでした。

シーズンの概要

阪急ブレーブスは1955年から4年連続で優勝争いに絡む結果を残しており、藤本監督の就任以来も、3年連続でAクラスに入る好成績を収めていました。前年は西鉄に優勝を奪われ、2位が南海という状況から、今シーズンはその雪辱を果たすことが期待されていました。ところが、春先からチームの調子は悪く、4月には南海チームに対して8ゲーム差をつけられた結果、まさかの最下位に沈むこととなります。しかし、5月以降には最下位を脱出したものの、近鉄チームとの激しい争いも続き、困難なシーズンを強いられることになりました。

7月には南海と29ゲーム差、4位の西鉄とも19ゲーム差と大きく離され、藤本監督は前半戦の終わりに辞表を提出しました。この間、チームは6月27日から8連敗、さらに7月19日からは11連敗を喫し、深刻な状況に陥ります。8月に入ってから戸倉監督が着任し、チームの巻き返しが期待されましたが、初戦で5連敗を喫してしまうなど、厳しいスタートとなりました。

9月には6連勝する場面もあり、最終的には12勝6敗と勝ち越す成績を残しましたが、10月にはまたしても7連敗に苦しむことになります。それでも、近鉄の内紛が影響し、なんとか最下位を回避することができました。しかし、南海には5勝21敗、2位の大毎に対しても9勝17敗と大きな敗北数を抱え、最終的には南海の優勝をアシストする形となってしまったのです。

投手陣と打撃陣の状況

チームの投手陣は、「ヨネカジ」と称される米田哲也と梶本隆夫が中心となってローテーションを守りました。足立光宏の台頭もあり、明るいニュースもあったものの、米田と梶本は打線の援護がなく、敗戦を重ねるパターンが目立ちました。打撃陣に関しては、ロベルト・バルボンが出塁率に貢献し、河野旭輝も活躍を見せました。リーグの中で135盗塁を記録し、これはダントツの1位でしたが、青田昇の衰えが影響し、チーム本塁打は57本にとどまり、リーグで5位という結果でした。また、チームの打率や安打数も最下位に終わり、その点が大きな課題となりました。

まとめ

1959年の阪急ブレーブスは、期待を持たれていたシーズンでありながらも、厳しい戦いを強いられる結果となりました。藤本監督の辞任が引き金となり、戸倉監督の初年度が苦しい状況でのスタートとなりました。今後のシーズンでの巻き返しに期待しつつ、1959年の動向を振り返ってみました。

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