1960年のバレーボール

1960年のバレーボール界は、国際大会と国内大会の両面で大きな動きがありました。この年、ブラジルのリオデジャネイロでは、第4回バレーボール世界選手権男子大会と第3回女子大会が開催され、世界の強豪国が熱戦を繰り広げました。男子はソビエト連邦が2大会ぶり3回目の優勝を果たし、女子もソビエト連邦が3連覇を達成しました。

世界選手権（ブラジル・リオデジャネイロ）

男子（10月28日-11月11日）
金メダル：ソビエト連邦
銀メダル：チェコスロバキア
銅メダル：ルーマニア
女子（10月28日-11月15日）
金メダル：ソビエト連邦
銀メダル：日本
銅メダル：チェコスロバキア


この世界選手権では、男子はソビエト連邦が圧倒的な強さを見せつけ、再び世界の頂点に立ちました。一方、女子では日本が銀メダルを獲得し、世界での存在感を高めました。特に、女子の決勝でソビエト連邦と対戦した日本の活躍は、国内外で大きな注目を集めました。

国内大会（日本）

日本では、全日本総合選手権と全日本都市対抗という二つの主要な大会が開催されました。

全日本総合選手権

男子6人制
決勝：日本鋼管 3-1 八幡製鉄
女子6人制
決勝：日紡貝塚 3-0 倉敷紡
男子9人制
決勝：日本鋼管 2-0 明治大学
女子9人制
決勝：日紡貝塚 2-1 倉紡倉敷

第9回全日本都市対抗

男子
1位：八幡製鉄
2位：日本鋼管
3位：松下電器、住金小倉
女子
1位：倉紡倉敷
2位：日紡貝塚
3位：ヤシカ諏訪、ヤシカ本社

全日本総合選手権では、男子6人制で日本鋼管が、女子6人制では日紡貝塚がそれぞれ優勝しました。都市対抗では、男子は八幡製鉄が、女子は倉紡倉敷が頂点に立ちました。これらの大会は、日本のバレーボール界のレベル向上に大きく貢献しました。

誕生

1960年には、後にバレーボール界を牽引する多くの選手たちが誕生しました。

1月5日 - 三橋栄三郎
1月18日 - ジャン・パオロ・モンターリ
4月23日 - 藤田幸光
5月20日 - フィリップ・ブラン
7月12日 - 野口京子
9月23日 - 奥野浩昭
10月8日 - アンドレア・アナスタージ
10月28日 - 利部陽子
11月3日 - カーチ・キライ
12月10日 - 郎平

これらの選手たちは、後のバレーボール界で数々の功績を残し、その名を歴史に刻みました。1960年は、バレーボール界にとって、新たな才能が芽生えた重要な年であったと言えるでしょう。

死去

1960年に亡くなったバレーボール関係者はいませんでした。

1960年のバレーボール界は、国際大会でのソビエト連邦の強さ、国内大会での各チームの活躍、そして新たな才能の誕生など、多くの出来事が重なった、非常に活気のある年でした。この年の出来事は、後のバレーボール界に大きな影響を与えることとなりました。

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