1964年のバレーボール

1964年のバレーボール

1964年は、バレーボール競技にとって大きな転換期となった年です。この年、東京オリンピックでバレーボールが初めて正式種目として採用され、世界中の注目を集めました。また、国際バレーボール連盟（FIVB）には、新たに21カ国が加盟するなど、バレーボールの世界的な普及が加速した年でもありました。

東京オリンピックでのバレーボール

1964年10月11日から23日にかけて開催された東京オリンピックでは、バレーボール競技がオリンピック史上初めて実施されました。男子はソビエト連邦が、女子は日本がそれぞれ金メダルを獲得し、その後のバレーボール界に大きな影響を与えました。

男子

金メダル： ソビエト連邦
銀メダル： チェコスロバキア
銅メダル： 日本

女子

金メダル： 日本
銀メダル： ソビエト連邦
銅メダル： ポーランド

南米選手権

南米選手権では、これまで男女ともに5連覇中だったブラジルが不参加となる波乱がありました。その結果、男子はアルゼンチン、女子はペルーがそれぞれ初優勝を飾るという新たな歴史が刻まれました。

男子

金メダル： アルゼンチン
銀メダル： ベネズエラ
銅メダル： ウルグアイ

女子

金メダル： ペルー
銀メダル： パラグアイ
銅メダル： アルゼンチン

FIVB加盟国増加

この年、FIVBには以下の21カ国が新たに加盟しました。これはバレーボールが世界的に普及していく上で、大きな出来事でした。

アルジェリア
イングランド
エルサルバドル
カメルーン
クウェート
ケニア
コートジボワール
コンゴ共和国
コンゴ民主共和国
サウジアラビア
タイ
チャド
トリニダード・トバゴ
ニジェール
ブルキナファソ
ベナン
マダガスカル
マリ
マレーシア
モーリタニア
中央アフリカ

国内大会（日本）

全日本総合選手権

男子6人制:
決勝：松下電器 3-1 富士フイルム
女子6人制:
決勝：ニチボー貝塚 3-1 倉紡倉敷
男子9人制:
決勝：富士フイルム 2-0 日本ビクター
女子9人制:
決勝：帝人岩国 2-1 東邦レース

第13回全日本都市対抗

男子:
1位：松下電器
2位：富士フイルム
3位：東レ九鱗会、日本鋼管
女子:
1位：ニチボー貝塚
2位：倉紡倉敷
3位：ヤシカ、鐘紡四日市

誕生

この年には、後のバレーボール界を担う多くの選手や指導者が誕生しました。

2月24日：楊成太
4月16日：神林正文
7月25日：植田辰哉
10月27日：ジャルコ・ペトロビッチ（+2007年）
12月9日：ペーター・ブランジェ

死去

この年、バレーボール界に貢献した人物が亡くなりました。

1964年は、バレーボールがオリンピック競技として認められ、世界的に普及していく大きな転換点となった年です。日本女子代表の金メダル獲得は、その後の日本におけるバレーボール人気を牽引する大きな出来事となりました。

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