1966年のバレーボール

1966年のバレーボール界の動向

1966年、バレーボール界は国内外で数々の重要な出来事を迎えました。世界選手権やアジア競技大会での熱戦、そして新たな才能の誕生など、この年のバレーボール界は大きな転換期を迎えたと言えるでしょう。

世界の舞台での戦い

チェコスロバキア・プラハで開催された第6回世界選手権男子大会では、チェコスロバキアが3大会ぶり2回目の優勝を果たしました。また、タイ・バンコクで開催された第5回アジア競技大会では、男女ともに日本が金メダルを獲得し、その強さを示しました。

国内での激戦

国内では、全日本総合選手権が開催され、男子6人制では中央大学、女子6人制ではニチボー貝塚がそれぞれ優勝を飾りました。特にニチボー貝塚は、全日本都市対抗でも優勝し、その強さを国内に見せつけました。しかし、世界選手権代表選考会ではヤシカに敗れ、公式戦連勝記録が258でストップするという、歴史的な出来事も起こりました。

新たなチームの誕生

この年、イタリアのグルッポ・スポルティーボ・パニーニや、ロシアのウラロチカ・エカテリンブルクといった、後のバレーボール界を牽引するチームが創設されました。

FIVB加盟国の拡大

国際バレーボール連盟（FIVB）には、新たにアメリカ領ヴァージン諸島、ガイアナ、ボリビアの3カ国が加盟し、バレーボールの国際的な広がりをみせました。

記録と記憶に残る選手たち

1966年には、後にバレーボール界を彩る多くの選手たちが誕生しました。石原昭久、石掛美知代、エリック・サトウ、益子直美、ロバート・サミュエルソン、パオロ・トフォリ、マルコ・ブラッチ、中西千枝子、篠原孝子、椿本真恵、江角マキコなどがその代表です。

1966年の主な結果

国際大会

世界選手権 (男子)
金メダル：チェコスロバキア
銀メダル：ルーマニア
銅メダル：ソビエト連邦
アジア競技大会
男子
金メダル：日本
銀メダル：韓国
銅メダル：イラン
女子
金メダル：日本
銀メダル：韓国
銅メダル：イラン

国内大会

全日本総合選手権
男子6人制：中央大学 3-1 八幡製鉄
女子6人制：ニチボー貝塚 3-0 ヤシカ
男子9人制：神戸製鋼所 2-1 トヨタ自動車
女子9人制：電々神戸 2-0 専売山形
全日本都市対抗
男子：1位 松下電器、2位 旭化成、3位 富士フイルム
* 女子：1位 ニチボー貝塚、2位 日立武蔵、3位 ヤシカ


1966年は、バレーボール界にとって、国内外で多くの出来事があった年であり、その後のバレーボール界に大きな影響を与えたと言えるでしょう。

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