1967年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)

1967年度新人選手選択会議

1967年度の新人選手選択会議、通称ドラフトは、11月9日に東京の日比谷日生会館で開催されました。この年のドラフトは第3回目であり、プロ野球の選手選びにおいて重要なイベントと位置づけられていました。

選択指名の流れ

ドラフトの初めには予備抽選が行われ、その結果に基づいて選手指名の順番が決定されました。奇数順位での指名は、予備抽選の1番から12番の順に、偶数順位では12番から1番の順に決定されるという独特な方法が取られました。選手の指名数は制限がなく、各球団が望む選手を自由に選ぶことができました。

具体的な指名順は、南海ホークスから始まり、西鉄ライオンズ、阪神タイガース、近鉄バファローズ、大洋ホエールズ、東京オリオンズ、巨人、サンケイアトムズ、阪急ブレーブス、中日ドラゴンズ、東映フライヤーズ、広島カープの順に続きました。全体で143名の選手が指名され、これはドラフト会議の歴史の中でも最多の数となりました。

交渉権と規定の改正

このドラフトの結果、各球団の選手交渉権の有効期限は変更され、翌年の10月10日まで延長されることとなりました。また、前年に発生した中日ドラゴンズによる高井諭の指名に係るトラブルを教訓に、会議が行われる年の4月1日以降に大学を中退した選手を選ぶことを禁止する新しい規定が設けられました。この年、高井選手はサンケイから4位で指名を受け、プロ入りを果たしました。

指名された主な選手

1967年度のドラフトで指名された選手には、セントラル・リーグとパシフィック・リーグの各球団ごとに注目の選手が多数存在しました。セントラル・リーグでは、読売ジャイアンツ、中日ドラゴンズ、阪神タイガース、大洋ホエールズ、サンケイアトムズ、広島カープがあり、パシフィック・リーグでは阪急ブレーブス、西鉄ライオンズ、東映フライヤーズ、南海ホークス、東京オリオンズ、近鉄バファローズが選手を指名しました。

このように、1967年度新人選手選択会議は多くの選手がプロ野球の道に進むための大きな一歩となり、後の日本のプロ野球においても重要な影響を与えたイベントでした。

もう一度検索