1969年東京都議会議員選挙

1969年東京都議会議員選挙の概要

1969年7月13日に行われた東京都議会議員選挙は、東京都議会を構成する議員を改選する選挙でした。この選挙は、都議会議員の4年の任期満了に伴い実施されました。1965年の都議会解散・選挙により、統一地方選挙とは2年ずれが生じています。

この選挙は、2年前の都知事選で誕生した美濃部亮吉革新都政に対する中間評価として注目されました。また、次期総選挙を控えた政治動向を測る上でも重要な選挙と位置づけられました。

選挙の詳細

改選議席数: 126議席（前回より6議席増）
告示日: 1969年6月28日
立候補届出期限: 7月1日
投票日: 7月13日
立候補者数: 255名

投票率は59.73％でした。

選挙結果

選挙の結果、社会党は議席を大幅に減らし、惨敗しました。これにより、社会党は第一党から第三党へと転落しました。一方、自民党は第一党の座を奪還しましたが、過半数には届きませんでした。公明党は25名の候補者全員が当選し、共産党は選挙前の議席を倍増させました。民社党は現状維持となりました。

当選した議員の内訳は以下の通りです。

自由民主党
公明党
日本社会党
日本共産党
民社党
無所属

補欠選挙と繰り上げ当選

1971年4月と1972年12月には、それぞれ東京都知事選挙と衆議院議員総選挙に合わせた補欠選挙が行われました。

選挙をめぐる主な出来事

練馬区投票所襲撃事件: 選挙期間中、練馬区の投票所が襲撃される事件が発生しました。
* 江東区選挙区の集計ミス: 江東区選挙区では、集計ミスにより当選者が変更されるという事態が発生しました。当初、4位で当選とされた社会党の小倉康男氏の得票数に、誤って自民党の村井大吉氏の票が混入していたことが判明しました。再集計の結果、小倉氏の得票数が減少し、代わりに5位だった自民党の深野昱子氏が当選となりました。この結果、小倉氏は当選無効となり、深野氏が改めて当選人として告示されました。

まとめ

1969年の東京都議会議員選挙は、都政の動向だけでなく、国政の行方を占う上でも重要な選挙でした。この選挙の結果は、今後の都政運営や政治勢力図に大きな影響を与えることとなりました。

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