1971年の台風

1971年の台風は、太平洋北西部で発生した熱帯低気圧に関する記録です。この年は、台風の発生が非常に早いペースで進み、多くの台風が統計史上最も早い時期に発生しました。具体的には、台風8号から26号までのすべての台風が、同じ番号を持つ他のどの年の台風よりも早く発生し、さらに台風6号、28号、30号、32号、33号も同様に、観測史上最速の発生を記録しました。

この異例のペースで発生した影響もあり、1971年の年間台風発生数は36個に達しました。これは、1967年の39個に次いで、観測史上2番目に多い記録であり、1994年と並ぶ多さです。日本には、合計13個の台風が接近し、そのうち4個が本土に上陸しました。

特に、8月に上陸した台風23号は、8月としては過去最強クラスの勢力を持っており、日本各地に大きな被害をもたらしました。この台風の勢力や影響範囲は、当時の観測記録を塗り替えるものであり、その後の台風対策にも大きな影響を与えました。

以下に、1971年に発生した各台風の詳細を記載します。

1971年の台風一覧

台風1号（サラ） 1971年1月発生
台風2号（セルマ） 1971年2月発生
台風3号（ヴェラ） 1971年3月発生
台風4号（ワンダ） 1971年4月発生
台風5号（エイミー） 1971年5月発生
台風6号（ベイブ） 1971年6月発生。統計史上最も早い発生。
台風7号（カーラ） 1971年7月発生
台風8号（ダイナ） 1971年8月発生。統計史上最も早い発生。また、5月の台風8号発生は史上初。
台風9号（エマ） 1971年9月発生。統計史上最も早い発生。5月までに9個の台風発生は史上初。
台風10号（フリーダ） 1971年10月発生。統計史上最も早い発生。6月の台風10号発生は1965年と並び最速。
台風11号（ギルダ） 1971年11月発生。統計史上最も早い発生。6月までの台風11個発生は史上初。
台風12号（ハリエット） 1971年12月発生。統計史上最も早い発生。
台風13号（アイビー） 1971年発生。統計史上最も早い発生。
台風14号（ジーン） 1971年発生。統計史上最も早い発生。
台風15号（キム） 1971年発生。統計史上最も早い発生。7月の台風15号発生は1965年と並び最速。
台風16号（ルーシー） 1971年発生。統計史上最も早い発生。7月の台風16号発生は史上初。
台風17号（メアリー） 1971年発生。統計史上最も早い発生。7月の台風17号発生は史上初。
台風18号（ナディーン） 1971年発生。統計史上最も早い発生。7月の台風18号発生は史上初。
台風19号（オリーブ） 1971年発生。
台風20号（ポリー） 1971年発生。統計史上最も早い発生。
台風21号（ローズ） 1971年発生。統計史上最も早い発生。
台風22号（シャーリー） 1971年発生。統計史上最も早い発生。
台風23号（トリックス） 1971年発生。
台風24号 1971年発生。統計史上最も早い発生。8月の台風24号発生は史上初。
台風25号（ヴァージニア） 1971年発生。
台風26号（ウェンディ） 1971年発生。統計史上最も早い発生。
台風27号（アグネス） 1971年発生。
台風28号（ベス） 1971年発生。統計史上最も早い発生。
台風29号（カルメン） 1971年発生。
台風30号（デラ） 1971年発生。統計史上最も早い発生。9月の台風30号発生は1967年と並び最速。
台風31号（エレイン） 1971年発生。
台風32号（フェイ） 1971年発生。統計史上最も早い発生。
台風33号 1971年発生。統計史上最も早い発生。
台風34号（へスター） 1971年発生。
台風35号（イルマ） 1971年発生。
台風36号（ジュディ） 1971年発生。

これらのデータから、1971年の台風が、いかに特異な発生状況であったかがわかります。特に、多くの台風が統計史上最速で発生したこと、年間の台風発生数が非常に多かったこと、そして台風23号のような強力な台風が上陸したことは、この年の台風の特徴として特筆されます。

1971年の台風に関するより詳しい情報や気象データは、気象庁や関連機関の記録を参照することでさらに詳しく調べることができます。また、ウィキメディア・コモンズには、この年の台風に関するカテゴリがありますので、そちらもご参照ください。

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