1972年の南海ホークス

1972年の南海ホークスの動向

1972年の南海ホークスは、野村克也選手が監督兼任として指揮を執る3年目のシーズンとなりました。この年、チームは選手のトレードによる戦力強化や新戦力の加入などにより、競争力を高めることを目指しました。

監督と投手陣の強化

就任3年目となった野村監督は、全体的なチーム力の向上を図るため、特に投手陣に注力しました。東映から江本孟紀選手をトレードで獲得し、これにより西岡三四郎選手と抑えの佐藤道郎選手といった投手がさらに頼りにされることとなりました。この戦力の補強は、シーズンを通じて投手陣が安定感を持つ要因となりました。

打撃陣の活況

また、攻撃面でも主軸打者としてウィリー・スミス選手を迎え入れることで、打撃陣を強化しました。江本選手の加入がチーム全体に良い影響を与えたのか、西岡選手や村上雅則選手が開幕から絶好調のスタートを切りました。さらに、野村選手、クラレンス・ジョーンズ選手、門田博光選手も本塁打を連発し、打撃の勢いを支えました。

シーズンの流れ

このシーズン、南海ホークスは4月を首位で終え、ファンの期待を高めました。6年ぶりの優勝が見えてきた矢先のことでしたが、5月以降に阪急が首位に立つと、南海は2位争いを東映や近鉄と繰り広げることとなりました。結局、最終的には近鉄に敗れ去り、3位に終わったものの、江本選手や西岡選手、佐藤選手の活躍のおかげでAクラスに踏みとどまることができました。

対戦成績と課題

南海ホークスは近鉄や東映に対してはそれぞれ15勝を挙げるなどの好成績を残しましたが、ロッテ相手には11勝13敗2分と負け越してしまいました。この対戦成績は、今後の課題として認識されました。シーズン終了後には、富田勝選手が山内新一選手や松原明夫選手との交換トレードにより巨人に移籍することが決まりました。

結論

全体として、1972年の南海ホークスは、野村監督のもとでの攻守両面での調和が生まれたシーズンでした。特に投手陣の強化と主要打者の活躍が際立っり、ファンにとって特別なシーズンとなりました。今後のさらなる成長と改善が期待される中、Aクラスに入ることに成功し、新たな挑戦へとつながる年となったのです。

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