1972年札幌オリンピックのノルディック複合競技

1972年札幌オリンピックにおけるノルディック複合競技は、冬季オリンピックにおける重要な競技の一つとして開催されました。競技は、1972年2月4日に宮の森ジャンプ競技場で行われた前半ジャンプ（70m級）と、翌2月5日に西岡距離競技場で行われた後半クロスカントリー（15km）で構成されました。

競技結果

この大会には40人の選手がエントリーし、そのうち39人が全行程を完走しました。競技の結果は、個々の選手の技術と戦略、そして体力と精神力が試されるものでした。

銅メダル： 東ドイツのルック選手は、前半のジャンプでは17位と出遅れましたが、後半のクロスカントリーで驚異的な1位を獲得し、見事銅メダルに輝きました。この逆転劇は、彼のクロスカントリーにおける卓越した能力を示すものでした。
金メダル： 金メダルを獲得したベーリング選手は、この勝利を皮切りに、1970年代のノルディック複合競技界を席巻する存在となります。彼はその後、オリンピックで3連覇を達成し、その名を歴史に刻みました。
5位入賞： 日本の勝呂選手は、5位入賞を果たしました。これは、翌日にメダルを独占することになるジャンプ勢に先駆けて、日本がオリンピックのノルディックスキー競技において初めて入賞したという歴史的な瞬間でした。勝呂選手の活躍は、日本のウィンタースポーツ界に新たな希望をもたらしました。

競技の意義

1972年札幌オリンピックのノルディック複合競技は、参加選手たちの卓越した技術と精神力、そしてスポーツマンシップを象徴するものでした。この大会は、冬季スポーツの魅力を世界に発信するとともに、参加国間の友好と交流を促進する重要な役割を果たしました。特に、勝呂選手の入賞は、日本のノルディックスキー界にとって大きな励みとなり、その後の発展の礎となりました。

外部リンク

オリンピック公式報告書（英語/仏語)P466
* sports-reference.com

もう一度検索