1973年のロッテオリオンズ

1973年のロッテオリオンズの動向

1973年のロッテオリオンズは、金田正一監督にとって初めてのシーズンであり、この年のチーム活動には多くの要素が絡んでいました。上層部は71年以来のAクラス復帰と3年ぶりのリーグ優勝を目指して、チームの再建に殺心を捧げました。特に球団オーナーの重光武雄は、国鉄や巨人での活躍歴がある金田を指揮官として招聘しました。

しかし、1972年のオフには東京スタジアムの買い取りを断ったことが影響し、このシーズンからロッテは特定の本拠地が無い、いわゆる「ジプシー球団」としての活動を余儀なくされました。日本野球機構における保護地域の移動の手続きが間に合わなかったため、東京都を本拠地として公式戦を行い、宮城球場での試合が多くを占めるなど、異例の状況でシーズンを迎えました。

金田新監督の指揮のもと、チームは前期に南海、後期に阪急と熾烈な首位争いを繰り広げましたが、最終的には優勝には届きませんでした。この年の南海は前期優勝を果たしましたが、勝利数では3位に終わりました。その結果、南海は後期優勝した阪急とのプレーオフで敗れ、阪急がリーグタイトルを獲得しています。とはいえ、ロッテは70勝を上げ、次年度に向けて希望の持てるシーズンとなりました。

チーム成績

レギュラーシーズンでの成績は以下の通りです。優勝はプレーオフで決定され、3位以下はプレーオフの結果に関係なく勝率順で決定されます。

オールスターゲーム1973

• - 選手名の後に取り消し線が施されているものは出場辞退です。

できごと

1973年のロッテオリオンズの季節にはいくつかの印象的な出来事が発生しました。

• - 5月3日: 川崎球場で行われた太平洋との対戦中、ファンがグラウンドに物を投げ込む事件がありました。この騒動はライオンズとの間に新たな遺恨を生み出すきっかけとなるものでした。

• - 10月10日: 八木沢荘六選手が、県営宮城球場での太平洋戦において、史上13人目の完全試合を工夫しました。この快挙は球団の歴史に新たなページを刻むものでした。

• - 10月17日: 大阪市内のホテルで開かれたパ・リーグのオーナー懇談会において、日拓のオーナーである西村昭孝が「ロッテとの合併の合意が成立した」と発表しました。このような背景には、リーグ全体を巻き込む大きな動きが起こっていたことが伺えます。

選手・スタッフ

今回のシーズンでは、選手たちの奮闘やスタッフの努力があり、表彰選手も数多く存在しました。また、ドラフトに関する動向も注目すべき点です。

1973年のロッテオリオンズは、厳しい環境下での挑戦や選手たちの活躍を通じて、翌年への期待感を高めるシーズンでした。

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