1974年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)

1974年度新人選手選択会議の詳細

1974年度新人選手選択会議、通称プロ野球ドラフトは、1974年11月19日に東京の日比谷日生会館にて開催されました。これが第10回目のドラフト会議であり、日生会館で行われるのは初回から数えて最後のドラフトとなりました。

会場と選び方の変更

この年度のドラフトでは、選択指名順を決定するための予備抽選が行われました。選抜された選手の指名順は奇数と偶数で異なり、奇数順位（1位、3位、5位など）は予備抽選の順番1番から12番に従い、偶数順位（2位、4位、6位など）は逆に12番から1番に遡る方式を採用しました。このような方法を用いることで、会議の公平性や戦略的な選択が振られました。

指名順の結果

予備抽選の結果、近鉄が1位、続いて阪急、中日、巨人、大洋、ロッテ、阪神、ヤクルト、南海、日本ハム、太平洋、広島の順番で指名されることが決定しました。

制限の撤廃と変更点

このドラフト会議では、再び選手指名の制限が導入され、各球団は「新人選手を6人以内」とする新たなルールが適用されました。同時に、「新人選手の契約金及び参加報酬に関する制限」が撤廃され、球団側はより自由に選手との交渉を進めることができるようになりました。これにより、より多くの才能ある選手がプロの舞台に立つ機会が増加しました。

また、ドラフト外選手の獲得期限が「翌年の3月31日まで」と改定され、新人選手の移籍禁止期限も「支配下選手公示の日から1年間」と明確にされました。この変更は、選手たちの移籍に関するルールを整理し、プロ野球のシステムを一層整備することを目指したものでした。

指名リスト

パシフィック・リーグ

• - ロッテオリオンズ
• - 阪急ブレーブス
• - 南海ホークス
• - 太平洋クラブライオンズ
• - 近鉄バファローズ
• - 日本ハムファイターズ

セントラル・リーグ

• - 中日ドラゴンズ
• - 読売ジャイアンツ
• - ヤクルトスワローズ
• - 阪神タイガース
• - 大洋ホエールズ
• - 広島東洋カープ

このように1974年度の新人選手選択会議は、新しいルールや仕組みが導入されたことで、プロ野球の未来に向けての重要な一歩となりました。次回以降のドラフト会議にも大きな影響を与えることが期待されます。

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