1976年のナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ

1976年 ナショナルリーグ優勝決定戦：シンシナティ・レッズの圧勝

1976年、メジャーリーグベースボール（MLB）のポストシーズンは10月9日に幕を開けました。ナショナルリーグの覇権を争う第8回リーグ優勝決定戦では、シンシナティ・レッズ（西地区）がフィラデルフィア・フィリーズ（東地区）を3勝0敗で下し、2年連続8回目のリーグ優勝とワールドシリーズへの切符を手にしました。

レギュラーシーズンで100勝以上を挙げた両雄が激突するリーグ優勝決定戦は、1971年のアメリカンリーグ優勝決定戦以来、5年ぶり2度目の出来事でした。この年、レギュラーシーズンでは両チームは12試合を戦い、フィリーズが7勝5敗と僅かに勝ち越していました。また、フィリーズの本拠地であるペンシルベニア州フィラデルフィアは、アメリカ独立宣言から200周年の記念すべき年であり、さらにフィリーズが1950年のワールドシリーズ以来、26年ぶりにポストシーズンに進出したことも重なり、街全体が熱狂に包まれていました。しかし、レッズは地元ファンの期待をよそに、フィリーズに1勝も許しませんでした。

レッズは勢いそのままに、ワールドシリーズでもアメリカンリーグ王者のニューヨーク・ヤンキースを4勝0敗で下し、2年連続4度目のワールドチャンピオンに輝きました。1969年にリーグ優勝決定戦が導入されて以降、ポストシーズンを全勝で制したのは、この年のレッズが史上初であり、2025年現在においても唯一の記録となっています。

試合結果詳細

1976年のナショナルリーグ優勝決定戦は、10月9日に開幕し、移動日を挟んで4日間で3試合が行われました。

第1戦：10月9日
開催地：ベテランズ・スタジアム（ペンシルベニア州フィラデルフィア）
第2戦：10月10日
開催地：ベテランズ・スタジアム（ペンシルベニア州フィラデルフィア）
第3戦：10月12日
開催地：リバーフロント・スタジアム（オハイオ州シンシナティ）

レッズの圧倒的な強さが際立った1976年のナショナルリーグ優勝決定戦。その勢いはワールドシリーズ制覇へと繋がり、球史に名を刻むこととなりました。


外部リンク

Baseball-Reference.com（英語）
1976 National League Championship Series - IMDb（英語）

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