1976年の阪急ブレーブス

1976年の阪急ブレーブス

1976年の阪急ブレーブスは、上田利治監督の3年目のシーズンとなり、チームは再び素晴らしい成果を上げました。この年、ブレーブスは2年連続となるリーグ優勝を達成し、さらには日本シリーズでの連覇も果たしました。以下に、この特別なシーズンの詳細を見ていきましょう。

概要

前年の1975年には、球団初の日本一を勝ち取ったことから、ブレーブスの選手たちはその勢いを持ち越しました。この年は、新たに加入した山口高志や、既存の選手である山田久志、足立光宏らの活躍が目立ちました。シーズンが始まると、前期の開幕も好スタートを切り、シーズン中一度も首位を譲ることなく貯金21を達成し、前期優勝を果たします。

後期に入ると南海が一時的に首位を占めるなど、苦しい展開もありました。しかし、8月以降は逆転に成功し、最終的には南海をかわして後期も貯金13を築くことに成功。これにより、阪急は2年連続でリーグ優勝を達成しました。

日本シリーズ

1976年の日本シリーズでは、4年ぶりにライバルである巨人と対戦しました。シリーズはブレーブスにとって好スタートとなり、第3戦までの3連勝を果たしましたが、地元の西宮で日本一を決定するチャンスを逃します。第6戦では7点のリードを持ちながらも、巨人の粘りに遭い、最後は山田が打たれサヨナラ負けを喫します。この時点で多くのファンは巨人が日本一になると考えたことでしょう。

しかし、第7戦ではベテランの足立が見事な投球を展開し、巨人にチャンスを与えず完投。これにより、阪急は敵地後楽園球場において2年連続の日本一を達成し、上田監督は嬉し涙の中胴上げされました。この勝利は、長い間の宿願であった「打倒巨人」をついに成し遂げた瞬間でもありました。

チームの成績

阪急が前後期での完全優勝を収めたため、プレーオフは実施されることなくそのまま年間優勝となりました。チームの成績を振り返ると、投手陣はエースの山田が26勝を挙げ、全体の防御率は3.30と好成績を維持。打撃陣は本塁打数でリーグ1位、盗塁数でリーグ2位を記録するなど、長打と機動力を武器に他球団を圧倒しました。

ただし、123失策を記録してしまい、これにはリーグワーストという側面もありました。それでも、全体的には攻守共にがっしりとした成績を収めたシーズンとなりました。

選手と出来事

この年の阪急ブレーブスでは、数名の選手が特に際立ったパフォーマンスを見せました。オールスターゲームでもファン投票で選ばれた選手が多数で、その活躍はファンの心を掴みました。また、ドラフトにおいても注目の選手が加入し、未来への期待が高まるシーズンにもなったのです。

阪急ブレーブスの1976年は、上田監督の手による相乗効果のもと、選手たちの団結が光り輝いた一年でした。このシーズンは、ファンにとっても素晴らしい思い出として刻まれるものでありました。

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