1978 FIFAワールドカップ・予選

1978 FIFAワールドカップ 地区予選概要

1978年に開催されるFIFAワールドカップの地区予選では、開催国であるアルゼンチンと前回の優勝国である西ドイツを除いた107のナショナルチームが予選に参加しました。本大会に進出できるのは16チームで、予選ラウンドは大陸ごとに異なる形式で行われました。

出場枠

地区予選の出場枠は、各大陸によって異なる内容となり、独自の戦い方が展開されました。以下に主要な地域ごとの予選方式を詳述します。

ヨーロッパ予選

ヨーロッパでは、31チームが参加し、9つのグループに分かれました。各組は3～4チームで構成され、ホームアンドアウェー方式の2回戦総当たりリーグ戦が行われます。各グループの1位チームが本大会出場を果たしますが、グループ9の1位は南米との大陸間プレーオフへと進むこととなります。

• - グループ1：ポーランド、ポルトガル、デンマーク、キプロス
• - グループ2：イタリア、イングランド、フィンランド、ルクセンブルク
• - グループ3：オーストリア、東ドイツ、トルコ、マルタ
• - グループ4：オランダ、ベルギー、北アイルランド、アイスランド
• - グループ5：フランス、ブルガリア、アイルランド
• - グループ6：スウェーデン、ノルウェー、スイス
• - グループ7：スコットランド、チェコスロバキア、ウェールズ
• - グループ8：スペイン、ルーマニア、ユーゴスラビア
• - グループ9：ハンガリー、ソビエト連邦、ギリシャ

グループ1から8の1位チームが本大会進出を決め、ハンガリーは大陸間プレーオフに回ることになりました。

南米予選

南米では、9チームが参加し、1次ラウンドを3つのグループに分けて行い、各組の1位が最終ラウンドに進出します。

• - グループ1：ブラジル、パラグアイ、コロンビア
• - グループ2：ボリビア、ウルグアイ、ベネズエラ
• - グループ3：ペルー、チリ、エクアドル

最終ラウンドでは、中立地点での1回戦総当たり方式で行われ、成績の上位2チームが本大会へ進出します。最終的にブラジルとペルーが本大会出場を決定し、ボリビアは欧州との大陸間プレーオフに挑戦します。

北中米カリブ海予選

この地域では、第7回CONCACAF選手権の優勝チームにワールドカップ出場権が与えられました。合計で17チームが参加し、各ゾーンでの競争が激しさを増しました。

北米ゾーンでは、メキシコ、カナダ、アメリカが競争し、中米ゾーンではグアテマラ、エルサルバドル、コスタリカ、パナマなどが参加しました。カリブ海では数組に分かれて戦い、最終的にメキシコが本大会への出場を決めました。

アフリカ予選

アフリカでは、26チームが参加し、数段階のラウンドで競争しました。最終ラウンドでは、チュニジア、エジプト、ナイジェリアが進出し、チュニジアが採用されました。

アジア・オセアニア予選

この地域では、22チームが参加し、各グループから上位チームが最終ラウンドに進出しました。最終的にイランが本大会出場を決定しました。

大陸間プレーオフ

大陸間プレーオフでは、ハンガリーがボリビアに対して2勝をあげ、ハンガリーの本大会出場が確定しました。

出場国

各地域の激闘を経て、本大会に名を連ねる国々が決まりました。この予選は、サッカー界の歴史に刻まれる特別な舞台と成り得るものでした。

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