1979年バスケットボール男子アジア選手権

1979年バスケットボール男子アジア選手権は、第10回大会として1979年10月30日から11月10日まで日本の名古屋市にある愛知県体育館で開催されました。日本での開催は2回目となります。

大会概要

この大会では、中国が圧倒的な強さを見せ、見事3連覇を達成しました。開催国である日本は奮闘し、準優勝という成績を収めました。今大会は、1980年モスクワオリンピックのアジア予選も兼ねていましたが、上位に入賞した中国、日本、韓国、フィリピンが政治的な理由によりオリンピックをボイコット。そのため、5位であったインドが繰り上げでオリンピック出場権を獲得するという異例の事態となりました。

日本代表にとっては、この大会以降、2020年東京オリンピックに出場するまで、オリンピックの舞台から遠ざかることとなりました。この期間は、日本バスケットボール界にとって長く苦しい時代であったと言えるでしょう。

大会方式

大会は、まず予選ラウンドを行い、その後、決勝ラウンドに進むという形式で実施されました。予選ラウンドでは、参加国が複数のグループに分かれて総当たり戦を行い、各グループの上位チームが決勝ラウンドに進出しました。決勝ラウンドでは、予選ラウンドの成績を引き継ぎ、改めて総当たり戦を行い、最終的な順位を決定しました。

試合結果

詳細な試合結果については割愛しますが、中国の圧倒的な強さが際立った大会であったと言えます。日本代表も健闘しましたが、中国の壁は厚く、惜しくも準優勝に終わりました。しかし、自国開催ということもあり、多くの観客が会場に詰めかけ、熱い応援を送りました。この大会は、日本のバスケットボールファンにとって、記憶に残る大会となったことでしょう。

大会の意義

1979年バスケットボール男子アジア選手権は、アジアのバスケットボールのレベル向上に大きく貢献した大会であると言えます。特に、中国の台頭は、アジアのバスケットボール界に大きな衝撃を与え、他の国々も中国に追いつけ追い越せと、レベルアップに励むきっかけとなりました。また、日本で開催されたことで、日本のバスケットボールファンにとっても、アジアのトップレベルのバスケットボールを間近で観戦する貴重な機会となりました。

補足

大会の詳細は、記録が散逸している部分もあり、不明な点もいくつか存在します。しかし、大会の概要や結果については、概ね上記の通りであると考えられます。本大会は、アジアのバスケットボール史において重要な位置を占める大会の一つであり、その意義は決して小さくありません。

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