1982 FIFAワールドカップ・予選

1982 FIFAワールドカップ 地区予選の概要

1982年に開催されたFIFAワールドカップの地区予選は、109のナショナルチームが参加し、これまでの16チームから24チームへの出場枠拡大がなされました。この大会では、開催国であるスペインと前回優勝国のアルゼンチンが予選を免除され、他の国々が出場権を獲得するために戦いました。

各地域の予選方式

ヨーロッパ予選

ヨーロッパからは33チームが参加し、全7組に分かれ、ホームアンドアウェー方式による2回戦総当たりのリーグ戦が行われました。グループ1から6は5チームが編成され、各組の上位2チームが本大会出場を決めました。一方、グループ7は3チーム編成で、1位チームのみが出場権を得ました。

• - グループ1：西ドイツ、オーストリア、ブルガリア、アルバニア、フィンランド
• - グループ2：ベルギー、フランス、アイルランド、オランダ、キプロス
• - グループ3：ソビエト連邦、チェコスロバキア、ウェールズ、アイスランド、トルコ
• - グループ4：ハンガリー、イングランド、ルーマニア、スイス、ノルウェー
• - グループ5：ユーゴスラビア、イタリア、デンマーク、ギリシャ、ルクセンブルク
• - グループ6：スコットランド、北アイルランド、スウェーデン、ポルトガル、イスラエル
• - グループ7：ポーランド、東ドイツ、マルタ

各グループの上位チームやポーランドが本大会出場を果たしました。

南米予選

南米の予選には9つのチームが参加し、3チームずつに分かれた全3組でのリーグ戦が行われました。各グループの1位が本大会への出場権を得ます。

• - グループ1：ブラジル、ボリビア、ベネズエラ
• - グループ2：ペルー、ウルグアイ、コロンビア
• - グループ3：チリ、エクアドル、パラグアイ

ここでは各組の1位チームが本大会への切符を手にしました。

北中米カリブ海予選

この地域では、1981年に開催された第8回CONCACAF選手権の優勝と準優勝チームにワールドカップ出場権が付与されます。15チームが参加し、1次ラウンドでは北米・中米・カリブ海の各ゾーンでの成績が重要でした。

• - 北米ゾーン：カナダ、メキシコ、アメリカ
• - 中米ゾーン：ホンジュラス、エルサルバドル、グアテマラ、コスタリカ、パナマ
• - カリブ海ゾーン：キューバ、スリナム、ガイアナ `

最終的にホンジュラスが優勝し、本大会へ出場が決定しました。

アフリカ予選

29チームが参加し、トーナメント方式で進行します。全12組の1次ラウンド、16チームの2次ラウンド、8チームの3次ラウンドを経て、最終ラウンドには4チームが進出。これによりナイジェリアとカメルーンが本大会出場権を取得しました。

アジア・オセアニア予選

20チームが参加し、組分けや出場方法に工夫が凝らされました。各組の1位は最終ラウンドに進出し、最終的にクウェートとともにニュージーランドも出場権を獲得しました。

出場国

様々な地域が競い合う中で、最終的に本大会に出場する各国が決定しました。1982 FIFAワールドカップは、これまでにないドラマと活気に満ちた大会となり、各国のサッカーファンの期待が高まりました。

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