1984年の台風

1984年は、太平洋北西部で発生した熱帯低気圧である台風が多数発生した年です。この年、合計で27個もの台風が発生しました。そのうち、9個の台風が日本に接近しましたが、驚くべきことに、日本に上陸した台風は一つもありませんでした。これは、1951年の統計開始以来、初めての記録となります。

1984年の台風の特徴

1984年の台風の特徴として、日本への上陸台風がなかった点が挙げられます。通常、日本には毎年のように台風が上陸し、甚大な被害をもたらすことも少なくありません。しかし、この年は上陸台風がゼロだったため、比較的被害が少なかった年と言えるでしょう。

月別の台風発生数や各熱帯低気圧の活動時期については、以下のリストで詳細を確認できます。

台風の詳細

1984年に「台風」として分類された熱帯低気圧は以下の通りです。

台風1号（ヴァーノン）: 198401・01W
台風2号（ウィン）: 198402・02W・アシアン
台風3号（アレックス）: 198403・03W・ビリン
台風4号（ベティ）: 198404・04W・コンシン
台風5号（ケアリー）: 198405・05W
台風6号（ダイナ）: 198406・06W
台風7号（エド）: 198407・07W
7月26日に発生。最盛期には950hPaまで発達し、東シナ海を西に進み、中国大陸で温帯低気圧に変化。この台風により、全壊・半壊・流失・一部破損62棟、浸水42棟の被害が発生しました。
台風8号（フリーダ）: 198408・08W・ディタン
台風9号（ジェラルド）: 198409・10W・フアニン
台風10号（ホリー）: 198410・11W・イサン
台風11号（アイク）: 198411・13W・ニタン
台風12号（ジューン）: 198412・14W・マリン
台風13号（ケリー）: 198413・15W
台風14号（リン）: 198414・16W
台風15号（ニーナ）: 198415・18W
台風16号（モーリー）: 198416・17W
台風17号（オグデン）: 198417・19W
台風18号（フィリス）: 198418・20W
台風19号（ロイ）: 198419・21W
台風20号（スーザン）: 198420・22W
台風21号（サッド）: 198421・24W
台風22号（ヴァネッサ）: 198422・25W・トヤン
台風23号（ウォーレン）: 198423・26W・レミン
台風24号（アグネス）: 198424・27W・アンダン
台風25号（ビル）: 198425・28W・ウェルプリン
台風26号（クララ）: 198426・29W・ユニン
台風27号（ドイル）: 198427・30W・アリン


これらの台風は、それぞれ異なる進路や勢力を持っていました。特に台風7号は、中国大陸に上陸し、被害をもたらしたことが記録されています。

まとめ

1984年は、台風の発生数こそ多かったものの、日本への上陸台風がなかったという点で特筆される年です。各台風の活動時期や特徴を把握することで、過去の気象現象を理解し、今後の防災対策に役立てることが重要です。

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