1985年のヤクルトスワローズ

1985年のヤクルトスワローズ：苦難の中に見えた希望

1985年、土橋正幸監督率いるヤクルトスワローズは、前年の5位からの巻き返しを目指しましたが、厳しいシーズンとなりました。開幕直後から連敗が続き、最下位に低迷。チーム打率、防御率ともにリーグ最下位という状況でした。

しかし、暗いニュースばかりではありませんでした。杉浦享が自己最高の成績を収め、八重樫幸雄が球団初の捕手として3割打者となるなど、個々の選手の活躍が光りました。特にこの2人がベストナインに選出され、優勝した阪神タイガースに次ぐ人数を輩出したことは、チームにとって大きな喜びでした。

また、ドラフト1位で入団したルーキーの広沢克巳も、打率こそ2割5分でしたが、18本塁打を放つなど、将来への期待を抱かせる活躍を見せました。

シーズン終盤には、若松勉がプロ野球史上21人目となる通算2000本安打を達成。長年の功績が称えられました。しかし、シーズン終了後には、チームを支えてきた松岡弘、大矢明彦、ボビー・マルカーノといったベテラン選手が引退し、世代交代の波が押し寄せました。

対戦成績では、前年優勝の広島東洋カープに健闘し、5位の中日ドラゴンズには互角の成績を残しましたが、全球団に対して負け越してしまいました。

チーム成績

（※詳細なチーム成績データは省略します）

オールスターゲーム1985

（※選出選手に関するデータは省略します）

個人成績

（※詳細な投手成績、打撃成績データは省略します。規定投球回数、規定打席数に達した選手、リーグ最高成績の選手については言及。）

できごと

若松勉が2000本安打を達成
松岡弘、大矢明彦、ボビー・マルカーノが現役引退

表彰選手

杉浦享：ベストナイン
八重樫幸雄：ベストナイン

ドラフト

* 広沢克巳がドラフト1位で入団

1985年のヤクルトスワローズは、チームとしては苦戦を強いられたものの、若手選手の台頭やベテラン選手の記録達成など、次世代への希望を感じさせるシーズンでした。世代交代が進む中で、新たなチーム作りに向けた土台が築かれた一年だったと言えるでしょう。

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