1986 (山下久美子のアルバム)

アルバム『1986』の概要

『1986』は、1986年10月21日に日本コロムビアからリリースされた山下久美子の10枚目のスタジオ・アルバムです。このアルバムは、前作『BLONDE』から約11か月ぶりの作品で、変わりゆく音楽シーンの中で新しい方向性を追求しています。今回は、前作にも参加した布袋寅泰がサウンド・プロデュースを担当しており、アルバム全体を通して彼のスタイルが色濃く反映されています。

プロデュースと制作の背景

アルバム『1986』は『ロックンロール3部作』の1作目として位置づけられており、その後の作品にも布袋がプロデューサーとして深く関与しています。山下は制作にあたり、特別な不安は感じていなかったものの、布袋は自身の役割に対し緊張を強く抱いていたと語っています。これにより、アルバム制作は活気づけられ、互いの音楽的な意見やアイデアが組み込まれています。

シングルAサイドとBサイド

SIDE A

1. REINCARNATION
1987年3月1日にリリースされた12インチシングル「REINCARNATION」のリミックスバージョンが収録されています。これはダンスミュージックの要素が強く、聴く者を魅了します。
2. LUCKY MAN
3. Nomore, Rumour
4. SINGLE
先行シングルであり、花王『ピュア』のCMソングとしても知られています。
5. 笑ってよ フラッパー

SIDE B

1. WALKIN' IN MY SLEEP
2. ANGEL BEAT
3. うたたねチャーリー
4. STOIC DRUNKER
5. On Sunday's 1986
こちらも「REINCARNATION」のリミックスバージョンが含まれています。

再発売の経緯

『1986』は1990年5月21日にCDとして再発売され、その後も1994年11月21日にCD文庫1500シリーズの一部として再発売されました。2009年4月20日には、オンデマンドCDとして再リリースされ、2020年10月21日にはデビュー40周年を記念したベスト・アルバムと同時にUHQCD仕様で再登場しています。

参加ミュージシャン

『1986』の制作には多くの優れたミュージシャンが参加しています。主要なメンバーには、サウンドプロデューサーとして布袋寅泰が名を連ね、ドラムには川島一秀と高橋まことが起用されています。ベースギターには浅田孟と松井恒松、キーボードには富樫春生、国吉良一、西本明が参加しています。さらに、Computer Programは松武秀樹が担当し、バイオリンには中西俊博が加わっています。また、コーラスには布袋寅泰と布袋久美子が参加し、アルバム全体のクオリティを高めています。

結論

『1986』は、山下久美子が新たな音楽的冒険を試み、多くのミュージシャンと共に生み出した傑作です。布袋寅泰の影響によって、アルバムは多様な音楽スタイルを取り入れた作品として記憶されており、リスナーに深い印象を残しています。

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