1986年のロッテオリオンズ

1986年 ロッテオリオンズのシーズンレビュー

1986年は、ロッテオリオンズにとって特別な年でした。この年、稲尾和久が監督を務めるのは3年目であり、同時に彼にとって最後のシーズンとなりました。チームは開幕から厳しい戦いが続き、勝率5割を超えることができず、ファンや選手たちにとって苦しい時期となりました。

シーズンのスタート

初めの頃は敗戦が続き、チームは不振に喘いでいたものの、選手たちは懸命に戦い続けました。シーズン途中に先発投手の荘勝雄が抑えに配置転換されることとなり、この起用に応じてシーズンを通じて49試合に登板し、11勝5敗、18セーブ、防御率3.15を記録しました。荘の活躍はチームにとって大きな力となりました。

先発投手陣の状況

先発投手の中で、仁科時成と深沢恵雄の2人がそれぞれ10勝をマークしました。仁科は10勝12敗、防御率4.98、深沢は10勝8敗、防御率4.93という成績を残しました。しかし、前年に復活を果たしたはずの村田兆治は8勝11敗、防御率3.94に終わり、ファンの期待には応えられない結果に。

打撃陣の活躍

打撃面では、落合博満が注目の選手でした。彼は打率.360、50本塁打、116打点を記録し、2年連続で三冠王に輝きました。また、西村徳文が36盗塁を記録し、盗塁王のタイトルも獲得。佐藤健一は水上善雄から遊撃手のポジションを奪い、愛甲猛も3年目にして108試合出場を果たし、チーム内での世代交代が進行していることが見えました。

シーズンの結果

最終的に、ロッテオリオンズは借金7の4位でシーズンを終えました。この成績が要因となり、稲尾和久監督は解任されることになりました。彼の解任に対し、落合博満が中日にトレードされるという波乱も起こりました。

新監督の就任

新たに就任した監督は、有藤通世でした。彼はこのシーズン限りで現役を引退し、チーム全体に新たな風を吹き込みました。ファンや選手たちは、彼の指揮のもとで新しいスタートを切ることになります。

まとめ

1986年のロッテオリオンズは、多くの困難を抱えつつも、選手たちの活躍が光り、チームとして成長する姿を見せていました。稲尾和久監督のもとでの苦しいシーズンは、選手たちにとっても記憶に残る経験となったことでしょう。我々ファンにとっても、忘れられないシーズンとなりました。

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