1987年のオールスターゲーム (日本プロ野球)

1987年 オールスターゲーム

1987年のオールスターゲームは、日本プロ野球界にとって記憶に残る events でした。前年日本一に輝いた西武ライオンズの森祇晶監督が全パ（オールパシフィック・リーグ）を、セ・リーグを制覇した広島東洋カープの阿南準郎監督が全セ（オールセントラル・リーグ）を率い、熱戦を繰り広げました。

K・K対決の実現

この年のオールスターで最も注目されたのは、何と言っても清原和博（西武）と桑田真澄（巨人）のK・K対決が初めて実現したことです。PL学園時代からのライバル同士である二人の対決は、野球ファンのみならず、多くの人々を魅了しました。

第3戦、桑田真澄が全セの先発としてマウンドに上がり、甲子園球場という特別な舞台で、ついにK・Kが直接対決を迎えました。1回表、1死1塁の場面で、桑田が投じた1球を清原が完璧に捉え、左翼席へ飛び込むホームラン。K・K対決の第1ラウンドは、清原に軍配が上がりました。この劇的な一打は、球史に残る名場面として語り継がれています。なお、この2人は、3か月後の日本シリーズでも対決しています。

ベテラン選手の勇姿と世代交代の足音

一方、この年のオールスターは、長年プロ野球界を支えてきたベテラン選手たちの勇姿を見ることができた最後の機会でもありました。山田久志（阪急）が第1戦に登板し、球宴史上最多となる7勝目を挙げるなど、その健在ぶりを示しました。しかし、山田や福本豊（阪急）、東尾修（西武）といった名選手たちは、30代後半となり、翌年に相次いで引退。連続試合出場世界記録を更新した衣笠祥雄（広島）もこの年引退し、時代の移り変わりを感じさせるオールスターとなりました。

試合結果

全3戦の試合は、手に汗握る展開となりました。第1戦は山田久志の好投もあり全パが勝利。第2戦は全セが序盤にリードを奪うも、全パが終盤に逆転し、8対3で全パが連勝。そして第3戦は、K・K対決で幕を開け、記憶に残る試合となりました。

多彩なイベントと豪華な中継

第1戦の国歌演奏は日野皓正が、表彰式の演奏は原信夫とシャープス&フラッツが担当し、球宴に華を添えました。また、野球解説者の田淵幸一がグラウンドでマイクパフォーマンスを行うなど、エンターテイメント性も重視されました。

テレビ中継も豪華な布陣で、TBS、フジテレビ、よみうりテレビ、朝日放送などが各試合を放送しました。ラジオ中継もNHKラジオ、TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送などが熱戦の模様を伝えました。

1987年のオールスターゲームは、K・K対決という歴史的な events が実現し、ベテラン選手の勇姿と世代交代の足音が聞こえてくる、記憶に残る events でした。

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