1987年の中日ドラゴンズ

1987年の中日ドラゴンズの動向

1987年は中日ドラゴンズにとって、星野仙一監督の初シーズンとなった年であり、チームに多くの変革がもたらされた。新しいユニフォームスタイルが導入され、これまでのデザインに一新が加わった。具体的には、ロサンゼルス・ドジャースを意識したデザインで袖のラインが廃止され、帽子のデザインには流れるような筆記体の「D」マークが採用された。これにより、チームのイメージも新たに刷新された。

シーズンの初めにはドラフトで近藤真一を1位指名し、さらにロッテから落合博満を1対4の大型トレードで獲得するなど、新戦力の獲得が進められた。チームの成績は、6月を10勝10敗1分で終えたものの、その後は巨人を追いかける展開が続き、広島との2位争いにも挑んだ。しかし、9月には7勝12敗と負け越してしまい、最終的には2位を確保したものの、巨人との差は8ゲームと大きく開いてしまった。星野監督の1年目は厳しい結果に終わった。

投手陣は非常に良好な成績を収め、鈴木孝政や小松辰雄、杉本正といったベテラン投手が奮闘した。このシーズン、抑え投手の郭源治が素晴らしい成績を残し、特に8月9日の読売ジャイアンツとの対戦では、ルーキー近藤が初登板でノーヒットノーランという快挙を達成し、話題を集めた。また、この年のチーム防御率は3.64でリーグ3位という結果も残し、期待の持てる投手陣が形成されつつあった。

打撃に関しても、ロッテから加わった落合が4番に入ることで、他の選手、特にゲーリー・レーシッチや宇野勝への負担が軽減され、チームとしてはリーグ1位の168本塁打を記録するなど好成績を収めた。しかし、1983年以来の1番打者である平野謙は、ケガに悩まされ、さらに星野監督との確執も影響して出場機会が減少した。平野は最終的に小野和幸とのトレードで西武に移籍することとなり、同様にベテランの大島康徳も大宮龍男とのトレードで日本ハムに移籍した。

ユニフォームに関しては、ホーム用とビジター用が同じロゴに統一される変更がなされた。この新しいデザインは1996年に軽微な変更が行われるものの、2003年までの長期間使用されることとなった。

チーム成績

レギュラーシーズン成績

– (省略)

オールスターゲーム1987

選出された選手たちは、ファン投票によって選ばれた選手が多く、様々な活躍をしていた。

できごと

• - 8月9日 - 読売ジャイアンツとの第19回戦（ナゴヤ球場）で、近藤真一投手がプロ野球史上初の初登板ノーヒットノーランを達成。この快挙は後の選手たちの刺激となり、チームの士気を高めた出来事となった。

1987年のシーズンは、新しい試みと選手たちの活躍により、今後の中日ドラゴンズの成長へとつながる重要な年であったと言えよう。

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