1988 カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA

1988年カンピオナート・ブラジレイロ・セリエAの概要

1988年に開催されたカンピオナート・ブラジレイロ・セリエAは、IIコパ・ウニオンという名称で行われました。この大会は1988年9月2日から1989年2月19日まで実施され、最終的にはバイーアが優勝を果たしました。また、この大会の得点王にはインテルナシオナルのニウソンが輝き、彼は15ゴールを記録しました。

背景と構造

前年の1987年、ブラジルサッカー連盟（CBF）が1部リーグのチーム数を増やそうとした際に、主力13クラブが反発し、異例の事態が起きました。この結果、1部リーグは主力13クラブを中心とした「コパ・ウニオン」と、CBF主催による「カンピオナート・ブラジレイロ・イエローモジュール」に分かれました。この両大会の優勝チームによる統一王座決定戦も行われなかったため、リーグの混乱は続きました。しかし、1988年には双方が歩み寄る形となり、1部リーグは段階的にチーム数を制限し、ついに統一されたリーグへと発展していきました。

大会の構成

1988年の大会は、以下のように構成されていました。

第1フェーズ

このフェーズは第1ステージ（primeiro turno）と第2ステージ（segundo turno）から成り、24チームが参加しました。チームは12チームずつ2つのグループに分けられます。第1ステージでは各グループのチームと1回総当たり戦が行われ、第2ステージでは同じグループ内のチームとの戦いが行われます。各ステージの上位2チームが最終フェーズに進出します。複数のチームが重複して進出した場合は、最も成績の良いチームが繰り上がることがルールとして定められていました。

最終フェーズ

最終フェーズはノックアウト方式で行われ、第1フェーズから8チームが進出します。準々決勝、準決勝、決勝といったラウンドでチャンピオンを決定します。

第1フェーズのポイントシステム

この大会では、勝利したチームには勝点3が与えられ、引き分けの場合はPKによって勝敗が決まります。PK勝ちの場合には勝点2、PK負けの場合には勝点1が与えられます。

第1ステージと第2ステージ

第1ステージではグループAとグループBが設けられ、各グループ内での戦いが行われます。両グループのチームの成績が集計され、最終的に最終フェーズ進出を果たすチームが決定されます。

今回のシーズンでは、特に注目されたのが、ヴァスコ・ダ・ガマとバイーアの成績です。バイーアは第1ステージで素晴らしい成績を収め、最終フェーズ進出を確定させました。

最終フェーズの結果

最終フェーズの準々決勝では、以下のような対戦結果がありました。

• - グレミオ 0-0; 1-0 フラメンゴ
• - スポルチ 1-1; 0-0; 0-0 バイーア
• - フルミネンセ 1-0; 1-2; 2-0 ヴァスコ・ダ・ガマ
• - クルゼイロ 0-0; 0-2 インテルナシオナル

続いて準決勝では、

• - グレミオ 0-0; 1-2 インテルナシオナル
• - フルミネンセ 0-0; 1-2 バイーア

決勝ではバイーアとインテルナシオナルが対戦し、バイーアが2-1で勝利を収め、見事に優勝を果たしました。

最終順位

この大会を通じて、バイーアの強さと競技の激しさが印象に残ったシーズンとなりました。また、昨年の混乱からの復活と統一の過程を象徴する重要な大会でもありました。

参考文献

• - RSSSF Brasil

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