1991-1992シーズンのNBA

1991-1992 NBAシーズンの概要

1991-1992シーズンは、NBAの46回目のシーズンとして、数多くの感動的な出来事が詰まった記念すべき年でした。このシーズンは、伝説的な選手の引退と新たな才能の誕生が印象的であり、NBAの新しい時代の幕開けを感じさせるものでした。

ドラフトとオールスター

このシーズンのNBAドラフトでは、ラリー・ジョンソンが全体1位でシャーロット・ホーネッツに指名され、K・アンダーソンやD・ムトンボなど多くの才能が名を連ねました。ドラフト外からもダレル・アームストロングやロバート・パックといった選手が登場し、個性的なプレースタイルで会場を沸かせました。

オールスターゲームでは、ウエストのチームがイーストを153-113で圧倒し、MVPにはマジック・ジョンソンが選出されました。ジョンソンは、引退後も多くのファンを魅了し続けました。

マジック・ジョンソンの引退

1991年11月7日、マジック・ジョンソンのACCでの突然の引退発表は、NBA界に衝撃を与えました。彼の引退理由はHIV感染であり、当時、医学的な認知度の低さから多くの人々にエイズへの関心を高めるきっかけとなりました。マジックの引退は、80年代NBAの黄金期の終焉を示すものであり、彼がもたらした影響は計り知れません。彼の引退を悼む選手たちも多く、フィラデルフィア・76ersのチャールズ・バークレーは、背番号を返上し、マジックと同じ32の番号に変更しました。

シーズンの進行と各チームの動向

1991-1992シーズンでは、シカゴ・ブルズが67勝という素晴らしい成績を収め、再びファイナルへの道を切り開きました。ブルズのエースであるマイケル・ジョーダンは、この年もまたMVPと得点王を獲得し、スコッティ・ピッペンと共にチームを支えました。一方、レイカーズはマジックの後、戦術的な転換を余儀なくされ、勝率を落としていきました。これを背景に、他のチームの台頭が見られ、特にゴールデンステート・ウォリアーズはシーズンを通してハイスコアな試合を展開し注目を集めました。

エリート選手たちの競演が続いた中、ジョーダンとブルズはプレーオフでニューヨーク・ニックス、クリーブランド・キャバリアーズを経てファイナルに進出。一方で、ポートランド・トレイルブレイザーズも強力な陣容で彼らを迎え撃ちました。

プレイオフとファイナル

プレーオフでは、ブルズがニックスとの激闘を制し、キャバリアーズをも下し、そしてファイナルでブレイザーズと対戦。ジョーダンとドレクスラーの個人対決は注目を集めつつも、ブルズは最後に見事な逆転劇で連覇を達成しました。ジョーダンはファイナルMVPに輝き、その存在感を全うしました。

ラリー・バードの引退

シーズン終了後、ラリー・バードも引退を発表し、NBAはマジック・ジョンソンに続いて、もう一人の超スターを失うことになりました。80年代を支えた二人の選手のキャリアが終わることで、NBAは新たな時代に移行していくことを余儀なくされました。

このように、1991-1992シーズンは、名選手の引退により、NBAが新しい世代の選手たちに舵を切った重要な年となりました。

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