1996年のフォーミュラ・ニッポン

1996年のフォーミュラ・ニッポン

1996年4月27日から28日にかけて鈴鹿サーキットで開幕した「フォーミュラ・ニッポン」は、日本国内における最高峰の自動車レースカテゴリーとして、新たにスタートを切ったシリーズです。フォーミュラ・ニッポンは、全日本F3000選手権を引き継ぐ形で誕生し、全10戦を通じて競い合いました。この年間シリーズは、選手権の新たな幕開けを象徴する重要なものとなりました。

シリーズ運営側の方針として、各チームは基本的に2台の車両をエントリーすることが求められていましたが、実際には一部のチームが1台体制で参戦しました。初めに予定されていたエントリーは16チーム・30台でしたが、最終的には「HEROES Jr.」（ドライバー:加藤寛規）と「ゼット チーム コルサ」（ドライバー:戸田哲史・立川祐路）の2チームが参戦をキャンセルしたことにより、エントリー数は14チーム・26台にまで減少することになりました。また、チーム「CERUMO」は予定していた2台体制から1台体制へと変更し、ここでもドライバー契約の変更が影響を及ぼしました。

エントリーリスト

各チームのエントリー状況は以下の通りです。タイヤとしてはブリヂストン（B）と横浜ゴム（Y）が使用されることになりました。

スケジュール及び勝者

1996年のフォーミュラ・ニッポンは、全10戦のスケジュールで組まれ、各レースでの優勝者やポイント獲得状況が注目されました。毎レースでのポールポジション取得やファステストラップにも点数が与えられ、ドライバー及びチームのポイントランキングが決まる仕組みとなっています。

ポイントシステム

ドライバー部門のポイントシステムについては、特に注目すべきはポールポジションとファステストラップに関する特別ルールです。ポールポジションを獲得した場合には特定のポイントが付与され、さらにレース中の最速周回を記録することでも追加ポイントを得ることができます。これにより、毎レースでの競争が非常に激化する要因となっていました。

チーム部門では、同じチームで走行した車両が獲得した合計ポイントがランキングに反映されます。一方で、エンジンチューナー部門では、各エンジン搭載車両の中で最上位の順位を得たマシンのみがポイント対象とされています。

このように、1996年のフォーミュラ・ニッポンは、選手権の新たな歴史の第一歩として、多くのドラマと競争を生み出す舞台となりました。多様なチームやドライバーが参戦し、各レースの展開がファンの期待を超えるものとなることが求められました。

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