1997年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)

1997年度新人選手選択会議の詳細

1997年度の新人選手選択会議、通称プロ野球ドラフト会議が1997年11月21日に新高輪プリンスホテルで開催されました。この会議は第33回にあたるもので、午前10時30分に始まりました。今回のドラフトでは、合計で79選手の交渉権が確定する重要なイベントです。

概要

この日、ドラフトに参加したのは79名の選手で、各球団がそれぞれの戦略に基づいて選手を指名しました。その中でも注目されたのは、全国高等学校野球選手権大会で準優勝を果たした平安高の投手、川口知哉選手です。この選手にはオリックス、近鉄、ヤクルト、横浜の4球団から指名があり、最終的にはオリックスが交渉権を獲得しました。また、2位指名では新沼慎二選手がヤクルト、横浜、日本ハムの3球団による競合の末、横浜がその権利を得ました。この年のドラフトは、逆指名制度導入後初めて、2位指名で抽選が行われたことでも特筆されます。

当時、新沼選手が指名されたことで彼に注目が集まっていたため、横浜の交渉権取得は多くのファンにとって嬉しいニュースとなりました。興味深いことに、指名された選手たちは2020年に引退した五十嵐選手以外はすべて現役を終えています。

くじ引きの順番に関する抗議

このドラフトではくじ引きの方法に関して紛争が起こりました。2位指名で仙台育英高の新沼選手が指名され、ヤクルト、横浜、日本ハムの3球団の間で抽選が行われることに。通常、2位指名のくじ引きは上位成績のチームから行われるべきですが、当時の司会者であるコミッショナー事務局がその手続きを誤り、結果的にパ・リーグの下位チームである日本ハムからくじを引くこととなりました。

その結果、横浜が当たりくじを引くこととなりましたが、ヤクルト側が異議を申し立て、これは波紋を呼ぶことに。コミッショナー事務局と関係各球団は協議を重ねましたが、既に新沼選手には横浜が交渉権を得たとの連絡がされていたため、このまま横浜の権利を認めることとなりました。最終的に、抗議を行ったヤクルトを含む3球団もこの決定に同意しました。

選択希望選手一覧

以下は、この会議で選ばれた候補選手一覧です。

• - セントラル・リーグ

- ヤクルトスワローズ
- 横浜ベイスターズ
- 広島東洋カープ
- 読売ジャイアンツ
- 阪神タイガース
- 中日ドラゴンズ

• - パシフィック・リーグ

- 西武ライオンズ
- オリックス・ブルーウェーブ
- 近鉄バファローズ
- 日本ハムファイターズ
- 福岡ダイエーホークス
- 千葉ロッテマリーンズ

このドラフト会議は、選手にとって新たな挑戦のスタートとなる重要な舞台であり、各球団にとっても戦力強化の機会となります。今後の選手たちの活躍に期待が高まるばかりです。

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