2時のワイドショー

2時のワイドショーについて

『2時のワイドショー』（にじのワイドショー）は、読売テレビが1979年にスタートし1992年まで放送した情報バラエティ番組で、通称「2時ワイド」として知られています。番組は、平日午後2時から生放送され、多様な専門コーナーを展開して人気を博しました。

番組の歴史と背景

この番組は、1977年から1979年まで放送されていた『ワイドショー今』のリニューアル版として始まりました。3月5日の放送開始日と『ズームイン!!朝!』の開始が重なったことから、視聴者にとって両番組は一緒に記憶されています。番組は、特に女性視聴者の関心を集める話題を重視し、月曜日から水曜日は家庭や生活に関するテーマに焦点を当て、木曜日は心霊や怪奇現象、金曜日は週末の情報を提供していました。

当初は横山ノック氏が担当する「ノックで見合い」や笑福亭鶴瓶氏の「鶴瓶の今週の悪役ベストテン」といった日替わりコーナーも設けられ、視聴者に楽しんでもらう工夫がされていました。放送内容は他の地域のワイドショーとは異なり、特に主婦層をターゲットにした生活情報や悩み相談を前面に出している点で特長がありました。

コンテンツの多様性

この番組は、視聴者参加型の特集なども織り交ぜ、様々なゲストを招いてのトークコーナーも人気を博しました。具体的なコーナーとしては、ミヤコ蝶々による「夫婦110番」や神田川俊郎による「神田川料理道場」などがあり、家庭内の悩みや料理に関する情報を視聴者に届けました。また、心霊現象を扱った特集なども盛り込まれ、幅広い視聴者層の期待に応える工夫が見られました。

特に木曜日の「夫婦110番」は、家庭の人間関係に迫ったドキュメンタリー風の演出が評判を呼び、視聴者の共感を得る内容が多かったです。このコーナーは、視聴者から寄せられた悩み事に基づいて再現ドラマ形式で放送され、特に鬼嫁や鬼姑などのリアルな家庭のドラマを描くことで話題になりました。

番組の構成と出演者

『2時のワイドショー』は、歴代の司会者たちの個性的なパフォーマンスが光った番組でもあります。初代司会者には上岡龍太郎、横山ノック、上沼恵美子、浜村淳が起用され、その後も多くの著名な司会者や出演者がこの番組に名を連ね、番組を支えました。特に、木曜日の「夫婦110番」コーナーでは、ミヤコ蝶々氏が特に重要な役割を果たし、視聴者の心を掴みました。

この番組は、視聴者参加型コーナーの「激トク!ジャンケンポン!」なども人気を呼び、視聴者の方が生放送に直接参加する機会を提供したことで、視聴者との距離を縮める成功を収めました。

終焉とその影響

1992年に放送が終了するまでの間、『2時のワイドショー』は数々の印象や名場面を生み出しました。今日のテレビ番組における情報番組のスタイルや視聴者の参与を重視する手法に多大な影響を与えたともいえるでしょう。番組の穴埋めとして後に続く番組『Beアップル2時!』が始まるなど、その存在感は長く語り継がれています。

このように、『2時のワイドショー』は、視聴者の生活に深く根付いた情報番組であり、その多様なコーナーや個性的な出演者たちが築いたエンターテインメントの歴史の一部を形成しています。

もう一度検索